娘の生理に母ができる「サポート」実例3選【ピルを使う、アプリを試す…】|美ST
生理痛を放置しておくと不妊につながることも
初潮を迎える1~2年前からおりものが出始めます。少し経つと出血があるかもしれないけど、女性の体の成長過程で赤ちゃんを育む準備だから驚かなくて大丈夫、と伝えておくとよいですね。初潮を迎えてからもしばらくは生理不順なので、常にナプキンを持ち歩くと急な出血でも安心。日常的に吸水ショーツをはいておくのも慌てなくて済むので良いですね。 当院で受診される10代の患者さんのお悩みで一番多いのは生理痛です。毎月かなりひどい生理痛があるようなら、将来の病気に関わる場合もあるので、婦人科で相談を。必ず内診やエコー検査をするわけではなく、話だけでも受診できます。生理痛を放置して子宮内膜症などになると、不妊のリスクが上がるということを知っておいていただきたいです。(岡田先生)
▶︎教えてくれたのは…院長 岡田有香先生グレイス杉山クリニックSHIBUYA 渋谷という土地柄、若年層から通いやすいオープンな雰囲気のフェムケアクリニック。生理の悩みから卵子凍結まで幅広く女性のヘルスリテラシーを啓発・サポート。
Q.ピルってどうですか?
試験、部活、修学旅行…使うと使わないではQOLが違う! 生理痛など月経困難症がひどく、痛み止めでも痛みが治まらず生活に支障が出る方はピルの服用をぜひ選択肢に。修学旅行など、行事のときだけ月経を移動させることも可能です。WHOでは生理が始まっていればピルを服用できるとされています。保険で処方されるものだけでも7~8種、第1~第4世代に分けられます。例えば第4世代のヤーズフレックスを飲むことで生理の回数をかなり減らせ生理痛など月経困難症を軽減します。(岡田先生)
Q.痛み止めってどうですか?
鎮痛剤はかなり痛くなってから飲んでも効きにくいので痛みが出てきたら早めに飲む方が効果的。15歳以上なら痛みを引き起こすプロスタグランジンを抑えるNSAIDs系の鎮痛剤が有効。小児ならアセトアミノフェン系の鎮痛剤を。クリニックでは症状や年齢、体重に合わせて処方も。賢く頼って。(岡田先生)