<独自>加古川女児殺害の容疑者、11日にも鑑定留置 神戸地検、責任能力判断へ
兵庫県加古川市で平成19年10月、小学2年の女児=当時(7)=が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)について、神戸地検は11日にも、刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置を始める方針を固めた。関係者への取材で10日、分かった。 【写真】兵庫県たつの市で小4女児が襲撃された事件の現場近くの防犯カメラに写った人物 勝田容疑者は、18年に同県たつの市の路上で小学4年の女児=当時(9)=が襲われた殺人未遂事件でも逮捕されている。両事件で起訴した場合に開かれる裁判員裁判では、刑事責任能力が争点となる可能性があり、地検は起訴前に事件当時の精神状態などを詳しく調べる必要があると判断したとみられる。 勝田容疑者を巡っては岡山県警が30年に、16年に起きた岡山県津山市の小3女児刺殺事件で逮捕。この際も鑑定留置が行われ、岡山地検は刑事責任を問えると判断し殺人罪などで起訴した。 津山市の事件で無期懲役判決が確定後の今年5月以降、兵庫県警は服役した刑務所で勝田容疑者の本格的な任意聴取を始めた。たつの市と加古川市の事件への関与を具体的に供述したため、先月7日にたつの市の事件で逮捕。同27日に処分保留となり、加古川市の事件で再逮捕した。 勝田容疑者は加古川市の事件での逮捕後、黙秘している。