最近目にする「ゲート・ロック板」のない駐車場で、うっかり「駐車代1000円」を払わず出てしまった! 支払いは次回でも大丈夫?「カメラ式駐車場」での駐車代について解説
近年、ゲートやロック板のない駐車場を目にする機会が増えた、と感じる人もいるのではないでしょうか。このタイプの駐車場は、カメラでナンバーを読み取り、精算機で料金を支払う仕組みです。 渋滞の緩和や駐車券の紛失などのトラブル防止といったメリットがある一方で、「支払いを忘れてそのまま出てしまうことはないだろうか」と不安に思う人もいるでしょう。また、料金の支払い忘れが罪に問われないかも気になるところです。 料金を支払わずに駐車場を出てしまった場合、どのような罪に問われる可能性があるのでしょうか? 本記事では、カメラ式駐車場でうっかり未払いが発生した場合の対処法を考えます。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
駐車料金を払わないと犯罪になる?
駐車場の不正出庫がどのような罪になるかは、最終的には裁判によって決まるところですが、「威力業務妨害罪」に問われるかもしれません。 この罪は、威力を用いて他人の業務を妨害した場合に適用され、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されることがあります。不正駐車、つまり不法占拠が駐車場の正常な業務運営を妨げる行為にあたるとして、この罪が適用されるのです。 カメラ式駐車場の事例ではありませんが、2020年7月、「37回にわたりロック板を乗り越えて不正出庫を繰り返した男が、威力業務妨害の疑いで逮捕された」という報道がありました。 このケースとうっかり未払いの場合では悪質度が異なりますが、カメラ式駐車場のうっかり未払いでも放置すると、結果的に法的措置を取られるリスクもあるのです。 さらに、カメラ式駐車場を運営するピットデザインの駐車場利用約款では、不正駐車が確認された場合、本来の駐車料金に加えて、出動費や事務手数料などの追加費用が請求されると明記されています。 未払いが原因で余計な出費を増やさないためにも、気づいた時点で早急に対応することが大切です。
うっかりに気づいたときの対処法は
カメラ式駐車場ではカメラを使って車のナンバーを読み取り、駐車料金を管理しています。タイムズ24によると、カメラの認識率は99.99%を誇るとのこと。つまり、うっかり料金を支払わずに出た場合でも未払い記録がほぼ確実に残ってしまうのです。 ピットデザインが運営するカメラ式駐車場「スマートパーク」では、うっかり払い忘れた駐車料金は未払い金として履歴が残り、次回駐車場利用時に請求される仕組みを導入しています。このタイミングで必ず支払うようにしましょう。 スマートパークを導入するほかの駐車場を使う際に、未払い分を精算できる仕組みも備えているため、旅行先など遠方の駐車場で発生した未払いも精算可能です。 なお、「3000円以上の買い物で2時間無料」といったサービス券は原則当日限り有効なので、後日の支払いではこういった優待が適用されません。とはいえ、運営会社に連絡することで適用されることもあるようなので、サービス券に記載されている電話番号に相談してみても良いでしょう。 ただし、次回利用時に一括精算できるシステムは、全てのカメラ式駐車場に採用されているわけではありません。次回の支払いで問題ないか分からない場合は、ネットで運営会社を調べる、お店に駐車場の運営会社の連絡先を聞くなどして、問い合わせるのが確実です。
【関連記事】
- ◆コンビニに車を停め、近くの「ラーメン屋」へ!→無断駐車で「罰金1万円」請求されたけど、払う必要はある? コンビニで「缶コーヒー」を買えば問題ないの?
- ◆ハンズフリーで通話しながら運転する人をよく見かけます。通話なら違反ではないのでしょうか?
- ◆新車700万円のトヨタ「アル・ヴェル」が街中をバンバン走っている謎。みんなそんなに「高年収」なの? よく見かける理由について検証
- ◆車は「5年おき」に買い替えるのがお得? 10年乗る人とは「400万円」の差に!? メリットについても解説
- ◆車に「駐禁シール」が貼られたので、出頭して違反切符を切られた! 友人に「出頭しないと加算されないのに」と言われたけど、反則点数が加算されない場合もあるの? 2つの対応を詳しく解説