サッカー日本代表のチームマネジメントを福田正博が評価「チームの可能性の最大化に努めている」
【前回の予選経験が生きている】 来年3月のバーレーン戦で勝利するとW杯本大会出場が決まるが、こうした好循環にあるのは、森保監督にとって2度目のW杯予選というのも大きいだろう。前回大会の最終予選では、初戦でつまずいたことで、解任騒ぎに発展しかけるほど苦しんだ。そこで得た教訓を糧として生かしているように映る。勝負への手綱は緩めず、それでいながら先を見据えた手腕を発揮している。 そして、選手たちも今年1月のアジアカップで準々決勝敗退があった。それだけにこのW杯アジア最終予選ではどんな相手であっても手を抜かずに、圧倒的な結果を残してくれたのだと思う。 ただ、忘れてはいけないのは、日本代表に求められているのは、もっと高いステージでの躍動だ。W杯アジア最終予選は通過点にすぎず、彼らにはさらなる成長を遂げてもらわなければいけない。 次の代表戦となる2025年3月まで、選手たちがそれぞれ所属クラブで成長をアピールしてくれることを期待している。彼らの日常である海外リーグでのプレーもしっかりと見ていきたい。
text by Tsugane Ichiro