1年間の「キャリア採用者」は約500名!新たな風を吹かせ、変革を進めるMUFGの組織風土に迫る 【ダイバーシティ経営とキャリア採用】
仕事の中で自分の能力やノウハウをどう活かせるかを常に意識
◆飾森さん◆ 皆さんは、組織に新しい風を吹かせていくことを期待されていると思うのですが、キャリア採用の立場として、何か意識していることはありますか? ■三逵さん■ 今、社員の意識調査に関する業務を担当しているのですが、社員の声・思いを意識調査のアンケート結果で確認し、それに対する施策などをこれまでにない視点で、思い切ってどんどん提案していきたいと思っています。 ◆飾森さん◆ 社員の意識調査は以前から行っていますが、外から来た人でないと見えてこない部分や、思い切った打ち手を出せない場合も多くありますよね。 ■三逵さん■ はい。私は良い意味で社内にしがらみがないので、考えたことを率直に発言して実行に移せるのではないか、と思っています。 ▼諸葛さん▼ 私の強みは、様々なマーケットに対する知見と統計技術を使ったクオンツ分析だと思っています。特にMUFGがヘッジファンドに本格的に取り組み始めたのが、私が入社する少し前でしたので、これまでの知見を活かして、ヘッジファンドの戦略ごとのリスク・リターン特性を定量的に分析しました。リターンの安定性や株式・債券との連動性等、様々な角度で戦略を評価し、今後リサーチしていく戦略の優先順位を決めました。 ◆飾森さん◆ 諸葛さんは、運用商品開発部として、新しい戦略を練るところからご自分の過去の経験を活かしているというわけですね。 ▼諸葛さん▼ そうですね。先ほど申し上げた「任せてくれる」という話にもつながりますが、入社してわずか一ヶ月で、このような重要な業務を最初から任せてもらえたことに驚きを感じつつ、嬉しくもありました。これまでMUFGでは、外部のヘッジファンドを提供する形でやってきましたが、新たに今「ファンドオブヘッジファンド」を作り、その中に我々が運用者として優秀なヘッジファンドを組み込むことにもチャレンジしています。まだまだ、やるべきことがたくさんあります。 ●鍬塚さん● MUFGでは、2021年7月に新たにサステナブルビジネス部が発足して、2022年4月にプロジェクトファイナンス領域からそこに異動になりました。そして、新規にコンサルティングチームが立ち上げられることになり、初期メンバーとして参画しました。どんなサービスをお客さまに提供できるのか、具体的に決まっていない部分も多くありましたが、私は前職で未経験ながら、事業投資部門で仕事がしたいと手を挙げ続けて、念願が叶いゼロからキャリアをリスタートさせた経験があり、コンサルティング業務のゼロからの立ち上げにも、これまで培った経験と挑戦を楽しむマインドを活かすことができたと思います。 ◆飾森さん◆ 自分でキャリアプランを描くこと、そのために実行に移すことはとても難しいですが、皆さんは、それぞれ自分らしくキャリア実現を一歩一歩進めていますね。 ●鍬塚さん● 常に自分がやりたいことや得意とすることを意識し、より具体的にどう貢献できるのかを描きながら日々の仕事に向かうことが、大切だと思います。 ▼諸葛さん▼ 私もその部署に入ったからには自分の得意なことを活かして、何かしらの価値を生み出したいと思っています。異動を希望するにしても、まずは普段の仕事をある程度認められていないとその希望は叶いづらいので、評価なども常に意識しておくといいと思います。 ■三逵さん■ 私の場合はどちらかというと興味を広げることが大切だと思っていて。MUFGにはたくさんの事業本部もありますし、社内には「ジョブチャレンジ」(※)という制度もあります。興味を持っていることに思い切って飛び込んでみることも大切なのかな、と思います。 ※キャリア開発を目的とした職務の社内公募制度 この記事のつづき【後編】では、転職先の企業理念と自分自身の信念がシンクロすることの重要性、キャリア採用者だからこそ提言できることとは?…についてお伝えします。
オトナサローネ編集部
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