「バイト禁止」を変えたら公立大学への進学が増えた!
「学校は社会と共にある」社会経験は進路を切り開く
インターンシップPJ は現在も残っているものですが、私がいた数年間の間にも学校内に変化が色々とありました。インターンシップをしたIT 企業にそのまま就職する事例や(私のクラスでした)、これまで部活も何もしてなかった帰宅部の子が学校に通いながら働くようになり、インターンシップ経験で就職試験や推薦入試に応募する事例が増えたなど進路指導方面にも良い影響がありました。私のクラスではこうした経験を4つ5つと積み上げた子も多く、結果的に県外や地元の公立大学にAO& 推薦入試で十数名が合格できました(その年の地元枠はほぼ私のクラスだったとか。笑)。「アルバイト原則禁止」のルールができた頃にはもしかしたら相応の理由があったのかもしれませんが、そのルールの先にいる人が今どんな顔をしているのか、笑顔なのか、苦しんでいるのか、今の地域社会のあり方に照らし合わせながらルールのひとつひとつを点検していくことが今の学校には求められているのかもしれません。 今月の教訓 ◎変える時は全部ではなくひとつずつ! ◎生徒を中心にした” 三方良し” を心がけるべし! ◎それは今に合うルールか点検すべし! ◎今を生きる生徒には” 経験” こそが宝なり! 大山 力也 1990年横浜生まれで幼少期をブラジルで過ごす。早稲田大学教育学部出身。2017年に鳥取県に移住して私立高校教員を5年間経験。総合探究主任やアントレプレナー部顧問として活動しながら、2019年には日本財団地域コーディネーターを兼任。2022年に徳島に移住し、2023年より開校した神山まるごと高専の学生応援統括&社会科として勤務。 *『月刊教員養成セミナー2024年1月号』地方発 !教育 で「日本列島 改造計画」 学校内に留まらず、外の世界と生徒を繋げる活動を実践している著者。「最高にクリエイティブ」という教員の仕事を通じて、地方から日本列島を改造中です。その実践をご覧あれ!