スワンSを制したダノンマッキンリー

10月26日の京都11Rで行われた第67回スワンステークス（3歳以上オープン、GⅡ、芝・外1400メートル、別定、17頭立て、1着賞金＝5900万円）は、松山弘平騎手の5番人気ダノンマッキンリー（牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎）が中団から豪快に追い込んで勝利。春のファルコンS以来となる2度目の重賞制覇を果たした。タイムは1分20秒5（良）。 道中最後方から猛追したオフトレイル（6番人気）がクビ差2着、さらにクビ差の3着はトゥラヴェスーラ（13番人気）。重賞初挑戦ながら3連勝の勢いが買われ1番人気に支持されたクランフォードは好位を追走したものの伸び切れず13着に敗れ、3連単83万超の波乱決着となった。 スワンSを勝ったダノンマッキンリーは、父モーリス、母ホームカミングクイーン、母の父Holy Roman Emperorという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は（株）ダノックス。通算成績は9戦4勝。重賞は今年のファルコンS（GⅢ）に次いで2勝目。管理する藤原英昭調教師、コンビを組んだ松山弘平騎手ともに、スワンSは初勝利。 ◆松山弘平騎手（1着　ダノンマッキンリー）「最後はかわせるなと思っていました。いい脚を使ってくれました。力はある馬と聞いていましたが、オンとオフをつけてあげようと思っていました。大外枠もよかったですし、1400メートルもよかった。道中もリズムよく強い競馬をしてくれました。条件によると思いますが、きょうみたいに流れに乗れれば距離が延びても大丈夫だと思います」 ◆藤原英昭調教師（同）「完璧に乗ってくれました。外枠もよかったですし、外差しでイメージ通り。人間と一緒で経験して競馬にも慣れてくる。今後はオーナーと相談したい。まだ3歳ですから変な方向に行かないようにしたい」