【ボート】平高奈菜が復活 記念戦線での活躍さらにはSG戦でも大いに期待
「ボートレース記者コラム 仕事 賭け事 独り言」 ようやく平高奈菜(37)=香川・100期・A2=から満面の笑みがこぼれた。11月6日に行われたG3・三国レディースカップの優勝戦では、インからコンマ06のトップスタートを決めて逃走。約2年半ぶりで通算34回目の美酒となった。 ここまで本当に長い道のりだった。思い起こしてみれば、前回の優勝はというと、2022年5月、まるがめのデイリースポーツカップ。早くもこの年4回目のVを飾り、続く宮島の第49回ボートレースオールスターではSG初優出を果たしたほど好調だった。今後はどんな活躍を見せてくれるかワクワクが止まらなかったが、まさかの大スランプに突入することになる。 女子トップクラスの実力の持ち主なので、コンスタントに優出はするものの、なかなか優勝することができない。さらにフライング休みの影響もあり、リズムがどんどん悪くなっていき、2024年は2期ともA2落ちを経験した。ただ、何かしらのきっかけさえつかめば必ず浮上すると信じていた。 そして女子賞金ランク7位で下関のG2・レディースチャレンジカップに出場。初日からアグレッシヴなレースを見せて予選4位で突破した。惜しくも優勝とはならなかったが、完全復活を感じさせる走りを披露。年末の大一番、プレミアムG1・クイーンズクライマックスでは2回目のビッグタイトルゲットに注目が集まるはずだ。 2025年は3期ぶりにA1復帰する。まだ37歳。周年記念を中心としたG1戦線での活躍はもちろんだが、遠藤エミに次ぐ史上2人目となる女子選手によるSG優勝を期待せずにはいられない。まずは12月2日に開幕するまるがめのG3・オールレディース「篠崎こころCUP」から目が離せない。(まるがめボート担当・土屋 景)