「重要な成熟を遂げた。バロンドールにふさわしい」インテルの歴史を刻んだラウタロを伊解説陣が称賛 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】王者インテルがローマとのビッグマッチを制して2位の座をキープし、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が決勝点を挙げたFWラウタロ・マルティネスに賛辞を贈った。 【動画】ラウタロの歴史を刻むゴールでインテルがローマに勝利
シモーネ・インザーギ率いるインテルは日本時間21日、セリエA第8節でイヴァン・ユリッチ率いるローマと敵地スタディオ・オリンピコで対戦。60分に主将のFWラウタロ・マルティネスのゴールで先制点を奪うと、そのまま1-0と勝利した。 インテルで通算133点目をマークし、ニエルシュ・イシュトヴァーン氏の持つイタリア国外出身選手のクラブ歴代最多得点記録に並んだアルゼンチン代表FWは、『ダゾーン』のインタビューで心境を明かした。 「記録には大きな意味がある。インテルへやって来てから、まるでここで生まれたかのような気持ちだったからね。これからも努力を続けていきたい。今日は代表戦の後での強豪との対戦とあり、困難もあったが、チームの姿が見えたように思う。イタリアダービーも控えているので、このまま前進していきたい」 ラウタロは、自身が2024年のバロンドール候補にノミネートされていることにも言及した。 「非常に光栄に思う。まずはチームのために全力を尽くすが、個人賞にも大きな意味がある。良い取り組みをしていると認められることだからね。僕自身にとっても重要だ。今夜のMVPのように、個人賞の獲得はチームメートやスタッフ、ファンらみんなのおかげだと思う」
ラウタロはさらに進化する?
そんなインテル主将について、『DAZN Serie A Show』に出演した元インテル指揮官アンドレア・ストラマッチョーニ氏ら『ダゾーン・イタリア』の解説陣が議論を行った。インテルOBの元GKセバスティアン・フレイ氏は「ラウタロは、さらに進化する選手なのか」を問われると、自身の見解を示した。 「彼は重要な成熟を遂げたと言えるだろう。ラウタロは、インテルのカピターノ(主将)となってから、重要な帰属意識やチーム意識が感じられる。彼はチーム全体のためにプレーしていて、その結果、チーム全体も彼のためにプレーしているように見える」 「ラウタロは非常に良いパフォーマンスをし、彼は今夜、クラブの外国人選手の歴代最多得点ランキングで首位に立ち、インテルの歴史となった。インテルのようなクラブにおいて、ささいなことではない。彼の成績を見れば、バロンドール受賞にふさわしい選手に思える。だが世界最強選手のベスト5に入るだけでも、受賞したのと同じようなものだ。ラウタロが誰かのポジションを奪ったわけではない。彼はベスト5に値する選手だ」 『ダゾーン』のインタビューでは、常にチームメートたちにディナーを奢っていることを明かしたラウタロ。ストラマッチョーニ氏は、世界最高峰を競う個人賞を受賞するうえで、才能だけでなく、人間性も重要であると指摘。「いつもみんなにディナーを奢るような姿勢は、付加価値になるだろう」と評価した。 フレイ氏も「真のリーダー、カピターノとは、そういうものだ」と同調。「彼は腕章を託されてから、この役割を熱心にこなしてきた。それが(フェデリコ)ディマルコら周りの選手たちの彼に対する視線からもうかがえる。現在のインテルのロッカールーム内は素晴らしいのだろう。ラウタロのような牽引者がいるのだからね」と語った。 試合情報 インテル vs ユヴェントス 試合日時:2024年10月28日(日)日本時間2:00 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ