外れ1位一番人気のオコエの1本釣りはあり?なし?
阪神は、1位に高橋純平、外れ1位候補として大商大の岡田明丈とオコエをリストアップしているが、もし高橋の競合が、3球団以上となる場合にはクジを外したリスクを考え、その外れ候補の2人を単独1位で指名する可能性も残している。しかも、金本新監督が、オコエの足と身体能力に惚れ込んでいるという話も漏れ伝わってきている。 2年前のドラフトでは、阪神は、大瀬良大地(広島)を1位指名したが、クジに外れ、外れ1位候補として考えていた地元大阪桐蔭の森友哉を西武に先に単独指名されてしまったという苦い過去も持つ。それだけに直前まで続ける他球団の情報収集次第では、2年前に西武にやられた逆バージョンを仕掛けてくるのかもしれない。 元ヤクルトの名スカウト、片岡宏雄氏は、「今年のドラフトは各チームのスカウトの戦略やチーム方針、カラーが大きく反映するだろう。明確な補強ポイントを埋めるのか。それとも将来性を選ぶのか。ただ競合を覚悟してまで1位指名するような即戦力投手がいないため、終わってみれば、全球団が単独指名ということもあるのかもしれない。 繰り返すが、私がスカウトの責任者ならば、絶対に1位指名はオコエだ。足と守備力を考えると1年目からベンチに入れておける。数年後の選手なので、現場の意見ではなく、球団主導でなければ指名は難しいのかもしれないが、外れ1位で人気ということは、1本釣りで獲得できる可能性があるということ。そう考えると、1位指名してくる球団はあるだろう」という見方をしている。 オコエ自身は12球団どこでも指名OKの姿勢。外れ1位か、それとも単独1位指名か。注目のオコエを射止めるのは、どこの球団になるのだろうか。