センバツ2024 報徳、歓声の雨 大阪桐蔭降し4強 /兵庫
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場している報徳学園は28日、準々決勝で大阪桐蔭(大阪)と対戦し、4―1で退けて4強入りを果たした。近畿大会で2年連続打ち負かされたライバルだけに、前回センバツに続く甲子園での勝利にスタンドは大興奮の渦に巻き込まれた。報徳学園は休養日を1日挟み、大会第10日の第2試合(30日午後1時半開始予定)で、中央学院(千葉)と対戦する。【稲田佳代、早川健人、江澤雄志】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「大阪桐蔭とは当たる運命。倒さないと勝ち上がれない」。8日の組み合わせ抽選会で間木歩主将(3年)はそう語っていた。昨年秋の近畿大会で力負けした悔しさを糧に、冬の練習と増量に取り組んだ選手たちは必勝を期して試合に臨んだ。 先発は今朝丸(けさまる)裕喜投手(同)。スタンドで姉萌花さん(21)が「最高のピッチングを見せてほしい」と見守った。 初回、2連続四球と相手の失策でいきなり無死満塁のチャンスが到来。主砲の斎藤佑征(ゆうと)選手(3年)が左前適時打を放つなど2点先制した。父母会長の西村憲二さん(54)は「守りに入らず、攻めてほしい」と気を引き締めた。 八回には緊迫の場面が訪れた。大阪桐蔭が右越え三塁打を起点に1点を返し、なお2死一塁。徳田拓朗捕手(3年)が好送球で一塁走者の二盗を刺してスリーアウト。スタンドの山本晃嗣野球部副部長(24)は「チームを救ってくれた」と大喜びした。 「この回、絶対いくぞ」。その裏、安井康起選手(3年)の右前適時打などで2点追加し、九回、相手クリーンアップは3者凡退。OB会長の平塚正さん(80)は「準決勝も平常心で報徳の力を見せてほしい」と笑顔で語った。 〔神戸版〕