10月15日のオーストラリア戦に引き分けたあと会見に臨む日本代表・森保一監督＝埼玉スタジアム（撮影・蔵賢斗）

2026年W杯アジア最終予選の次戦で日本とぶつかるインドネシアが、強力な〝帰化選手軍団〟で戦う可能性が高いことが15日、分かった。インドネシア－日本の同予選第5戦は11月15日にジャカルタで予定。インドネシアの国際サッカー連盟（FIFA）ランキングは129位でC組では最も低く、日本は同16位で最上位だが油断禁物だ。 欧州出身の〝連合軍〟が日本に立ちはだかるかもしれない。アジア最終予選で次に日本と対戦するインドネシアは近年、旧宗主国のオランダを中心に、欧州各国からインドネシアにルーツを持つ選手を中心に帰化させ、強化を図ってきた。 10月10日のアジア最終予選ではバーレーンと2－2で引き分け。先発にはオランダ生まれが8人、ベルギーが1人、スペインが1人、名を連ねた。ベンチにもオランダ2人、フィンランド1人。9月にはサウジアラビア、オーストラリアにも引き分けてしぶとく勝ち点を拾った。10月15日に中国に1－2で敗れ初黒星を喫したが、第4節終了時点で3分け1敗の勝ち点3でグループ5位につける（日本は3勝1分けの勝ち点10で首位）。 11月にはさらなる帰化選手が増える可能性もある。同国協会の会長でかつてはイタリア1部インテル・ミラノを買収し、会長を務めたエリック・トヒル氏は、自身のインスタグラムでオランダ出身のDFダイクス（コペンハーゲン）の帰化を発表。昨季、欧州CLにも出場した28歳が代表入りすれば、日本の脅威となりそうだ。 今年1月のアジア杯では1次リーグで日本に1－3で敗れたものの、20代前半の若手選手を中心に戦って同国史上初の16強入り。パリ五輪の出場権が懸かっていた5月のU－23アジア杯でも4位に入った。惜しくも大陸間プレーオフで出場権は逃したが、着実に力を付けつつある東南アジアの新興国が不気味な存在感を放っており、日本も楽勝ムードとはいかなそうだ。