被害女性「全て壊された」 部下の検察官に性的暴行加えた罪 元検事正の初公判で起訴内容認める
■浜田敬子さん「逮捕時に詳しい状況が発表されなかったことで女性が誤解を受けた」と指摘
【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「女性が6年間苦しんでいる間、北川被告は自分が犯したことを自覚しているわけですよね。なので脅したり、口止めしたりしている、そして、仕事をして退職金をもらって退職して弁護士活動しているという、それ自体が本当に許されないことだと思います。 一方で、逮捕時は事件の内容について詳しいことがほとんど発表されていないかったんですね。被害者を守る意味でもあったのですが、余計に被害者の女性が誤解を受けてしまったのではと思います。 例えば『酒に酔って官舎に行った』という報道に対し、『自分から行ったんじゃないか』とSNSに書かれているんですね。 (実際は)かなり抵抗できない状況で、無理やり連れ去られているし、上下関係を使って、脅されている。もっと早く、逮捕事実の時に言うべきではなかったのかなと。 そうすれば余計な誤解を生むことなく、被害者の方がこれ以上苦しまなくてよかったんじゃないかと思います」
■「大阪地検という組織自体が壊れている」
【吉原キャスター】「(被害者は)誹謗中傷にも苦しめられていて、検察庁の中でも、自身の被害について『PTSDが詐病である』、『金目当てじゃないか』と言いふらされたこと、今回の事件の捜査情報を検事正に漏らしていた、などとも訴えました。同じ地検に勤務していた女性の副検事を刑事告訴・刑事告発したことも明らかにしました。これは組織の問題でもありますよね」 【関西テレビ 神崎博 報道デスク】「性被害という問題であるにも関わらず、被害者が被害を受け、訴えているということが大阪地検の中に広まり、さらに北川被告側に情報を漏らした職員がいるのは、大阪地検という組織自体が壊れているという問題でもあると思います」 【吉原キャスター】「勇気を持ってあげた声。北川被告、そして大阪地検にはしっかりと向き合ってほしいと思います」 (関西テレビ「newsランナー」2024年10月25日放送)
関西テレビ