“レーベル遺伝性視神経症”で突如視力を失った社長…社員や家族に支えられ、現場に立ち続ける社長の思い
祐太朗さんに、「ちょっと時間がかかりすぎ」とからかわれるも、動画の中には無邪気に喜ぶ遠藤さんの姿がありました。 ■「不自由じゃない、不便なだけ」見えなくても現場に立ち続ける 2023年12月、イベント当日。遠藤さんはイベント会場にやってきました。全体運営を任されている冬の花火大会です。遠藤さんは外でも白杖は使いません。いつも誰かの肩を持ちながら歩いています。見えなくても社長として、イベントが予定通り準備されているかどうかを確認。自分の目で確認したいという思いがありました。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「自分の足で確かめて触ってみると、自分がすごくほっとする、すっきりする」 入口でイベントのスポンサーを出迎える遠藤さん。相手の顔はもちろん見えていません。それでも、握手をしたり、ハグをしたりと、笑顔で相手とコミュニケーションを取ります。そして、イベントの花火が打ち上がると…。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「ぼんやりだが、白く光っているのは感じられる」 見上げる先に大輪の花は見えていませんが、音と振動と賑わいでイベントの成功を感じ取ります。終了後、遠藤さんは取引先の人たちの見送りに立ちます。 人が正面に来てもわかりませんが、相手から触れられたり、握手したり、ハグしてもらったりすることが本当にうれしく、ぬくもりを感じているといいます。目が見えなくなって初めて、人に頼ることで絆が深まることを知った遠藤さん。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「人は一人じゃ生きていけない。誰かの助けがないと、生きていけない。それを今、私は身をもって感じている。目が見えなくなっただけ、不自由じゃない、不便なだけ。下を向いていてもしょうがない」 目が見えなくなっても、常に前を向く社長の周りには、たくさんの絆がありました。 CBCテレビ「チャント!」1月30日放送より
CBCテレビ
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