“レーベル遺伝性視神経症”で突如視力を失った社長…社員や家族に支えられ、現場に立ち続ける社長の思い
目が見えなくても、懸命に会社を率いていく重責と向き合う遠藤社長。社員からは…。 (社員) 「社長の頭の中にイメージがしやすいように説明をしなくてはいけないので、ポジティブに考えると説明が上手になるなと」 「常に前向きな発言をしてくれるポジティブで大きい存在」 ■絶望の中で息子から教えられた「やってみることの大事さ」 遠藤さんは、プライベートでは4人の子どもの父親。前向きでポジティブな遠藤さんですが、見えなくなった当初は絶望しかなかったといいます。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「子どもの成長が見えない、会社の成長も見えない。友達とおいしいご飯も食べられなくなった。俺このまま生きてても楽しいのか、と思った時期は正直あった」 そんな時、救いになったのが周りの支えです。友達・家族・会社の仲間に救われ、遠藤さんにとって1番の特効薬になりました。見えることが当たり前ではなくなり、そのありがたさがわかったといいます 取材した日、1人暮らしをしている長男の祐太朗さん(23歳)が実家にやってきました。一緒にテレビを観ますが、遠藤さんには白い画面しかわからず、音だけを聞いています。祐太朗さんが内容を説明して補っていました。 (長男・遠藤祐太朗さん) 「当時は本当に何も考えられなくて、信じられないっていうのが一番あった。目が見えなくなっていく父を間近で見ていくのは、相当な覚悟が要ると思った。兄弟の中で何回か目をつぶって生活してみる、例えば階段を上がるとか、靴を探すとか。それだけでもすごく大変。自分で生きているのを見て、すごいなと思う」 2年前、家族で温泉旅行をしたときの動画。卓球をすることになり、座って待っていようと思った遠藤さんに祐太朗さんは…。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「『いや、やるんだよ』と息子に言われて。息子に無理無理無理、って言ったがなんか乗せられてラケット持った」 ラケットを握って40分後、遠藤さんは打ち返すことができました。 (アドライブ・遠藤隆一郎社長) 「まさか当たると思っていなかった。目が見えないから諦めるんじゃなくて、やってみるって大事だなって」
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