オリックス・吉田輝星、2100万円増で更改 オフの課題は直球のパワーアップ
オリックス・吉田輝星投手(23)が28日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、2100万円増の年俸3700万円で更改。日本ハムから移籍1年目の今季は50試合に登板するなど飛躍の一年を過ごした右腕は、今オフに白米を多く食べて筋肉量を増やし、直球をパワーアップさせることを目標に掲げた。 【写真】吉田輝星がロージンバックをつかむと粉が宙を舞い、幻想的な光景に 白米食べて筋力量増やす 新天地で活路を見いだし、大幅昇給を勝ち取った。2100万円アップで更改した吉田は白米のようなホクホク顔で充実の一年を振り返った。 「(球団に)ものすごく感謝しかない。環境が変わったことによって成績が出せた。転機になる一年だったかな」 移籍1年目の今季は救援で50試合に登板し、4勝0敗、14ホールド、防御率3.32という好成績でブルペンを支えた。活躍の要因の一つにシュートやチェンジアップといった変化球を操れるようになったことを挙げ「バリエーションが増えた」と手応えをにじませた。その一方で「ストレートの空振り率がものすごく低い」と分析。今季は直球の奪空振り率が4.2%と他の球種と比較しても低く、生命線となる直球のパワーアップを今オフの課題に設定した。 そのための手段の一つが体づくりだ。「今は(食べる)ご飯の量をめっちゃ増やして、筋肉量を蓄えている。それが球速につながる」。白米を中心とした食生活でシーズン中に3キロほど落ちてしまっていた筋肉量が69キロまで増え「順調かな」とうなずいた。 吉田が空振りを奪うために追い求めるのは直球の回転数で、プロの平均は1分間で2200から2300回転といわれている。右腕も今季は平均値に近い数字だったといい、「2500(回転)とかいけたら一番いい」と思い描いた。 9月末に発症した右肘の疲労骨折の回復も順調で、すでにキャッチボールも再開。来季も救援として勝負するつもりだ。 「勝ちパターンで優勝に貢献できるように」 直球も己も磨き、今年以上の輝きを放つ。(織原祥平)