「どう猛な犬は、殺傷能力のある凶器と一緒」闘犬に襲われ一変した生活 問われるモラルと飼育方法…安全に家族として迎え入れるには?
柴田会長理事は、制御しやすく犬に引っ張られにくいことからハーネスよりもリード(首輪)での散歩を推奨し、「犬の性格に合わせた適切なしつけができる人に飼ってほしい」と求める。事故の再発防止に向け、原口さんの父義博さん(46)は「安易に飼えないよう、適性を審査する許可制を導入すべきだ」と訴えている。 3頭のピットブルを飼育する動物愛好家のパンク町田さんは、今回の事件について「ピットブルだから起きたのではなく、飼い主の勉強不足が原因で生じてしまった事故ではないか」と話す。パンク町田さんによると、ピットブルは「強いが本来は温厚な犬」だという。ただ、強い生き物だからこそ「扱うためには勉強が必須だ」と強調し、次のように提案する。「特定犬といって規制をかけるだけでは事故は減らない。運転免許のように、年に一度の講習を設けるべきだ」 ピットブルを家族の一員として迎え入れるためには、愛情だけでなく適切な飼育を施す相当の覚悟が求められている。