チリ人史上初の快挙、芝サーフェスで優勝「応援のおかげ」<男子テニス>
マヨルカ・チャンピオンシップス
男子テニスのマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)は29日、シングルス決勝が行われ、第4シードのA・タビロ(チリ)が世界ランク54位のS・オフナー(オーストリア)を6-3, 6-4のストレートで破り、優勝。オープン化以降ではチリ人選手として史上初となる芝サーフェスでのタイトルを獲得した。 【タビロがVマヨルカ・チャンピオンシップス組合せ】 世界ランク24位で27歳のタビロは今大会、上位4シードが1回戦免除のため初戦となった2回戦で世界ランク58位のA・シェフチェンコ(カザフスタン)、準々決勝で同85位のJ・メンシク(チェコ)、準決勝で第6シードのG・モンフィス(フランス)を下し決勝に進出した。 決勝戦、タビロは5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに86パーセントの高い確率でポイントを獲得。オフナーに3度のブレークポイントを与えるもこれをすべて凌いだ。 リターンゲームでは5度のブレークチャンスを創出し、各セット1度ずつブレークに成功。1時間14分で今年1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)以来となるキャリア2勝目をあげた。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはタビロのコメントが掲載されている。 「信じられないような1年を過ごせている。チリ人ファン、チーム、ガールフレンドの応援のおかげだよ。クレイジーな1年だね。僕がプレーしてきたこのレベル全体が、とても素晴らしいものだった。この調子で、自分の力を発揮し続けたい。このまま上がっていけるといいね」 7月1日に開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)に第24シードとして出場するタビロは1回戦で世界ランク61位のD・エヴァンス(イギリス)と対戦する。