イーストレイクが変ぼう 松山英樹は改修コースに「助かるホールもある」
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 事前情報(28日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7490yd(パー71) 【画像】未発表の1Wヘッドを現場で発見 プレーオフシリーズ最終戦の会場、イーストレイクGCは2024年大会を前に大規模な改修を終えた。コース設計家のアンドリュー・グリーン氏によるデザインで、1999年代半ば以来のリニューアル。“球聖”ボビー・ジョーンズが当地をホームコースとしてプレーしていた20世紀前半、ドナルド・ロス氏が1913年に手掛けた改修時のつくりに倣ったという。 航空写真をもとにバンカーを当時の場所に近づけ、縁はより鋭角に。グリーンは夏場と冬場用の2種類の芝を隣り合わせて植えていた時代の名残で、平均面積が昨年から約10%大きくなった(1ホール平均522平方mから579平方mへ)。
18ホールで7346yd(パー70)だったのが7490yd(パー71)に伸びたのは、これまでパー4でプレーされていた14番(520yd)が一般営業時と同じパー5(580yd)に変更されたことが大きいが、ほとんどのホールが変貌を遂げた。1番は昨年の469ydから510ydへ、8番は455ydから390ydに。松山英樹の早藤将太キャディは前回出場した一昨年とことしのメモを見比べながら、「グリーン周りは全部違う。同じバンカーはひとつもない」と事前チェックに必死だった。 松山本人は「ギャラリーは見やすくなったんじゃないですか。木がだいぶ少なくなった」とティイングエリアからのロケーションの変化を口にした。「打ちやすいホールも、打ちにくいホールもありますけど、今までよりはいいかな。難しいホールも増えましたけど、 逆に自分にとっては助かるホールもいっぱいある」
気になったのは改修直後とあって、芝の根付きが十分でないのか「すごく硬い」グリーンだという。練習ラウンドでは砲台グリーンを目がけたウェッジショットを何度も確認。「ティショットをフェアウェイに置かないと厳しい戦いにはなる。そこさえクリアできれば、今の状態なら上位に行けるかな」とポイントを見定めた。
カギとなりそうな第1打を放つ1Wは開幕前日まで住友ゴム工業(ダンロップ)の未発表モデルをテスト。28日(水)はこれまで使用してきたスリクソン ZX MkIIシリーズを一度も握らず、ソールに「ZXi LS」と記されたモデルで最終調整を行った。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)