加部究のフットボール見聞録「気になる日本サッカー界の立ち遅れ」
西川のスケジュールを把握しながら誰もブレーキをかけていない
平均気温が約30度という炎天下のなかでのインターハイで、西川は6日間で70分のゲームを5試合も戦った。さすがに厳しい。(C)SOCCER DIGEST
「同期のサクラ」という人気ドラマでFAXが重要な役割を果たしている。新潟の離島出身で東京のゼネコンに就職したサクラは、古びたアパートの自室にFAXを取りつける。唯一の肉親で故郷に住む祖父との最適な交信手段だったからだ。サクラは悩みがあるとFAXで相談し、祖父からは太い筆書きで解決のヒントが送られてくるのだ。 天皇杯の取材申請の時期が来た。年間で唯一FAXが必要な機会だ。申請書をプリントアウトし、必要事項を手書きで埋めて送信する。ところが我が家のFAXは一昨年頃に故障。プリンターでさえ使用機会が激減の時代に、買い替えは馬鹿げている。大会広報事務局の担当の方は丁寧な対応をしてくれるので、こんなことを書くのは心苦しいのだが、ACL決勝の申請とはあまりに対照的だった。すでにAFC(アジア連盟)には個人情報を登録済みなので、マイページにログインすれば、わずか2度のクリックで完了である。
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