ホンダの新型「WR-V」が万人受けするのは開発スタッフの男女比1:1だから!新しい世代の感性が生んだニューモデルの実力はいかに?
ホンダのまったく新しいSUV「WR-V」はタイ・バンコクにあるHonda R&D Asia Pacific(HRAP)で開発され、インドで生産されるグローバルモデル。3ナンバーボディの立派なスタイルながら、1.5Lガソリンエンジン車かつFFに絞るという商品企画により最上級グレードでも250万円を切る価格が話題となっている。そんなWR-Vは「安かろう…」なモデルなのか?売れ筋の中間グレードに乗って、実力を確かめてみることにした。 【写真を見る】ホンダWR-Vはインド向けフラッグシップとして開発された。※本文中に画像が表示されない場合はこちらをクリック REPORT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya)PHOTO:山本晋也(YAMAMOTO Shinya)/編集部
今までにないSUVらしいスタイリング
インドで先行販売されていたホンダのグローバルSUVモデル「WRーV」の国内販売が始まった。2023年12月の発表時から、最上級グレードでも250万円を切る価格設定が注目を集めていたが、一方でこれまでのホンダらしからぬSUVらしい堂々とした「ゴツい」スタイリングも評価されていた。 ホンダの国内向けSUVラインナップとしては、1.5Lクラスの「ヴェゼル」と2.0Lクラスの「ZR-V」(いずれもハイブリッドのエンジン排気量)が存在しているが、どちらもクーペSUV的でスラっとしたフォルムとなっている。しかし新型モデル「WR-V」はオーソドックスなSUV的印象のスクエア系スタイルとなっている。 価格帯とは関係なく、WR-Vのスタイリングに惚れ込んで購入を決断するオーナーも少なくなさそうだ。さすがに1995年に誕生した初代CR-Vに乗りつづけているというホンダファンは少数派だろうが、新しいWR-Vのスタイリングには初代CR-Vの正統的後継モデルという印象も受ける。 ワイルドでタフを感じさせるスタイリングの印象とは裏腹に、WR-Vのメカニズムはシンプルでオーソドックスだ。アフォーダブルな価格を実現するために、パワートレインは1.5L 4気筒DOHC”i-VTEC”エンジンにトルクコンバーター付CVTを組み合わせたもの1種類で、駆動方式もFFのみとなっている。つまり、走りとしては都市型SUVとして評価すべきモデルといえる。