霧島市の養鶏場で再び鳥インフルエンザ疑い 先月下旬発生地から1キロ、肉用鶏12万羽を飼養 確定なら今季県内3例目
鹿児島県は6日夜、霧島市福山の養鶏場で、鳥インフルエンザの疑い事例が再び確認されたと発表した。先月下旬に発生した今季県内2例目の養鶏場から北に1キロほどの立地。周辺では1月3日に搬出制限区域が解除されたばかりだった。遺伝子検査で確定すれば今季県内3例目、同市内では2例目となる。 【写真】霧島市の養鶏場で再び鳥インフルエンザ疑い 先月下旬発生地から1キロ、肉用鶏12万羽を飼養 確定なら今季県内3例目
疑い農場は県内2例目から半径3キロの移動制限区域内にあり、肉用鶏約12万羽を飼う。6日午後2時、農場指導員から姶良家畜保健衛生所(家保)に通報があった。同家保が緊急に立ち入り、10羽を簡易検査したところ、全羽がA型インフルエンザ陽性だった。 鹿児島中央家保による遺伝子検査結果は7日判明予定。陽性となり農林水産省が高病原性の疑いと判定すれば、全羽殺処分する。県は6日、疑い農場の鶏や物品の持ち出し禁止、周辺農場の移動自粛を要請した。 県家畜防疫対策課によると、疑い農場から半径3キロ内は9農場(25万1000羽)、半径3~10キロ内は56農場(455万1000羽)あり、多くは2例目の制限区域と重なる。2例目は2024年12月23日に防疫措置を終え、新たな発生がなければ、1月14日に全ての制限区域が解除される予定だった。 国内では年末から感染が相次いでおり、24年12月29日~1月6日に茨城、愛知、岩手で計5例確認された。今季の発生は同日現在、14道県20例、殺処分対象は約319万羽に上る。
南日本新聞 | 鹿児島