今年５月、井上尚弥(左)の試合を生観戦しているグッドマン

【元世界王者の注目カード勝敗予想（2）】ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（31＝大橋）がIBF＆WBO同級1位サム・グッドマン（26＝オーストラリア）と来年1月24日に東京・有明アリーナで防衛戦を行う。この試合を前に、元WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥氏（35）が勝敗を予想し〝モンスター〟が圧倒的に有利との見方を示した。 【写真】元WBO世界王者の福原辰弥氏 　今月24日に防衛戦が予定されていたが、グッドマンがスパーリング中に左目上に裂傷を負ったため、1か月後に延期となった。挑戦者はここまで19戦19勝（8KO）と無敗の実力者だ。 　福原氏は、グッドマンのファイトスタイルについて「スピードと足を使いながら、カウンターとかも合わせつつという感じで、あまりハードパンチャーではない。めちゃくちゃまとまっているタイプだと思うので、逆に井上選手からすると、そういう選手の方がやりやすいのでは。（5月の防衛戦で戦った）ネリみたいに荒々しくガンガンくる方が（パンチの）軌道も読みづらくて、やりづらいと思う」と分析した。 　その上で、今回の試合について「井上選手が苦戦するところが思いつかないし、中盤から後半にかけてKO勝ちすると思う。グッドマンはそんなにパワーがあるわけではないけど、ボクシングは上手。しっかり足も動かして丁寧に戦ってくるので1、2ラウンドで仕留められるかと言われると、どうなのかなと。中盤、後半ぐらいからパワーの差がどんどん出てくると思うし、技術力も井上選手の方が上だと思うので」とモンスターの勝利に太鼓判を押した。 　福原氏は、そのKOシーンについても「試合前半から中盤に少しずつ攻撃を合わせていって、グッドマンが打ってきたところにカウンターを合わせてダウンを奪う。立ち上がったグッドマンに連打というイメージですかね」と予想した。 　元世界王者も井上の〝圧勝劇〟に大きな期待を寄せている。