森保J戦士が「日本のヒーロー」に 英記者絶賛「素晴らしい」…堂々のトップ評価は?
英国人記者が中国戦の先発メンバー11人を採点
森保一監督率いる日本代表は11月19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6戦で中国と対戦し3-1の勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。 【実際の写真】「悲劇を招いた」中国×日本戦のピッチに乱入したファンが取り押さえられた瞬間 ◇ ◇ ◇ 日本代表の中国戦先発メンバー採点(10点満点) ■鈴木彩艶 6.5 この日もまた鈴木彩艶にとっては、割と静かな夜となった。特に前半は超守備的だった中国に対して、日本は得点機をほとんど与えなかった。素晴らしいシュートで決められたリン・リャンミンのゴールに対してできることはほとんどなかった。 ■瀬古歩夢 6 森保一監督は谷口彰悟が欠場している中で穴埋めとしてインドネシア戦の橋岡大樹に代わって出場させた。十分に堅実なパフォーマンスを見せた。 ■板倉 滉 7 試合を通してクオリティの高さを見せ続けた。そこには前半終了間際に、前向きなマインドでボールに対して体を投げ出してダイビングヘッドで得点し、試合を決めたことも含まれる。同時に力強い守備のクオリティも示した。 ■町田浩樹 7 日本の2点目の場面ではカギになる役割をこなした。伊東純也のCKに対して、極めて重要なフリックを成功させ、板倉のヘディングに導いた。守備面についても、ベルギーを拠点とするセンターバックは、またも堅実なプレーを見せてくれた。 ■伊東純也 7 インドネシアで勝利した後、中国の旅をこなした過密日程のなか、森保一監督はサムライブルーの先発を5人変更した。そのうちの一人が伊東純也だった。序盤の攻防の中で躍動して、2点目につながるCKを蹴っている。 ■遠藤 航 7 センターハーフのポジションを譲ることなく、今回は田中碧とコンビを組むことになった。持ち味である堅牢なタックルと運動能力の高さによって、チームの安定をもたらして、中国を寄せ付けなかった。 ■田中 碧 6.5 日本にとって重要な選手入れ替えが行われ、守田英正に代わって先発出場した。前半の30分頃にはカオ・ヨンジンにファウルを受けて倒されてしまった。幸いにも大事に至らなかった。田中はほとんどミスがなかった。 ■中村敬斗 6.5 フランスを拠点に置くウイングの中村敬斗を三笘薫に代えて起用することは、もう一つの森保監督によるチャレンジだった。中村は三笘がもたらす突破力が欠けており、唯一のゴールを狙ったシーンは惜しくも枠を捉えなかった。 ■南野拓実 6.5 この日は時々見られるほとんどの時間で消えてしまう南野拓実だった。モナコのアタッカーはそうしたなかでも突然、重要なゴールやアシストを決めることが珍しくない。だが、中国戦では静かな夜を過ごした。 ■小川航基 8 2ゴールを決めた日本のヒーローは、上田綺世の代役以上のことができることを十分に示し、今回のパフォーマンスによって日本がバーレーンとの最終予選での試合を迎える時に、再び出場機会を得られることも期待される。2つのゴールは、いずれも素晴らしいヘディングによるものだった。 ■久保建英 7.5 相手から試合の流れをつかもうとして、ポゼッションを高めるとともに、さらなる屈辱的な敗北を避けるために自陣深くに引いた超守備的な相手の守備の核心に向けて走り込んだ。何度も治療を受けることとなったが、日本のためにストイックに戦った。 [プロフィール] マイケル・チャーチ(Michael Church)/アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。
マイケル・チャーチ/Michael Church