高校野球の”最強校”だが…プロで苦しむ大阪桐蔭戦士(3)”異次元”のスターだったが
現在、全国屈指の名門といっても過言ではない大阪桐蔭高。今夏の甲子園では2回戦で姿を消したが、プロで活躍する選手を多く輩出している高校だ。その一方、大阪桐蔭高でエースやクリーンナップを務めた実績がありながら、プロでは鳴かず飛ばずの選手も少なくない。ここでは、プロで苦しむ大阪桐蔭出身の選手を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
根尾昂
投打:右投左打 身長/体重:177cm/84kg 生年月日:2000年4月19日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2018年ドラフト1位 大阪桐蔭高で、投打に渡る活躍を見せた根尾昂。大いに将来を期待されてプロ入りしたが、現在までは不本意な数字に終わっている。 1年時からベンチ入りした根尾は、甲子園に4回出場した。2年春に初の甲子園を経験すると、2年生ながらも内外野、さらには投手も務め、胴上げ投手に輝いた。 3年春の甲子園では、打者として打率.500(18打数9安打)、8打点をマーク。投手としては26イニングを投げて防御率1.04を記録し、同大会の優勝に貢献。2年連続の胴上げ投手にも輝いた。 すると同夏の甲子園にも出場し、この大会では打者としての活躍が光った。投手としては13イニングを投げて防御率4.15だったが、打者としては打率.429(21打数9安打)、3本塁打、5打点をマーク。史上初となる2度目の春夏連覇に大きく貢献した。 その後、ドラフト会議で4球団から1位指名を受けた根尾は、競合の末に中日ドラゴンズへ入団した。 しかし、プロ入り後は遊撃一本で勝負した根尾だが、打者として結果は出せなかった。2021年にはプロ初本塁打をマークしたものの、同年は72試合の出場で打率.178という結果に。 そんな中、2022年6月から投手に転向すると、同年は25試合の登板で防御率3.41とまずまずの数字を記録。しかし、29イニング投げて与四死球15と制球に課題を残した。 今季も課題のコントロールに苦しんでいる根尾。今月4日の広島戦で今季初先発した際には3回6失点(自責5)という結果に終わり、現在はファーム調整となっている。 今後、根尾はプロの世界で才能を開花させることはできるのだろうか。
ベースボールチャンネル編集部