三笠宮さまゆかりの庭園の写真、百合子さま喜ばれ 大村幸弘氏
三笠宮妃百合子さまは、古代オリエントに造詣が深かった三笠宮さまの研究活動も支えられた。トルコで遺跡の発掘調査などを行う中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所の大村幸弘所長は、平成28年の三笠宮さまの薨去後も、妻であられる百合子さまと交流を続けてきた。 三笠宮さまの発意で設立されたアナトリア考古学研究所の近くには、事績をたたえた「三笠宮記念庭園」という日本庭園がある。 大村氏は毎年、松や楓が美しい庭園の写真を、百合子さまに届けてきたという。数年前までは直接、手渡していたといい、「すごくお喜びになっていた。三笠宮家の方々にもお見せしてると聞いて、うれしかった」と振り返る。 発掘調査にあたり、三笠宮さまは地元住民との友好関係構築を大切にしていたという。庭園は地域の憩いの場として、今も多くのトルコ人に親しまれており、写真は友好が続いていることの証でもあった。 今年も百合子さまに写真や動画を送ったという大村氏は、薨去の知らせを受けて「写真をお渡ししてお話するのが一番の励みだった。もっと色々なお話をお聞きしたかった」と話した。