ベランダで「太陽光発電」すると電気代は月いくらお得になる?もとが取れるのはいつ?
太陽光発電のメリットとデメリット
太陽光発電におけるメリットは以下の通りです。 ●火力発電などと異なり、発電時に二酸化炭素を排出しない ●電力を自家発電できるため、電気代を節約できる ●発電した電気を売ることで、収入が得られる ●災害などによる停電時に非常用の電源として利用できる 自家発電による電気代の節約が太陽光発電における最大のメリットですが、売電による副収入も家計の手助けになり、実質的な節約になります。 また、環境への配慮が重要視されている昨今において、二酸化炭素を排出しない太陽光発電は時代に即した発電方法といえるでしょう。一方で、太陽光発電におけるデメリットとして考えられるのは以下のような点です。 ●発電量が天候などの気象状況に左右される ●設置場所の確保が必要 ●設置費用など、初期投資が必要 時間による変化だけでなく、天候などの気象状況によって日照時間は変わるため、発電量が一定化せずに不安定な点が太陽光発電のデメリットといえます。日照時間が短いと発電量が少なくなるため、節約できる金額も控えめになります。 結果的に元が取れて得する可能性があるとはいえ、初期費用がかかる点もデメリットのひとつです。太陽光発電は初期投資の金額が大きいため、元を取るには長期的に考える必要があります。
太陽光発電は長期的に考えればお得になる可能性がある
5kW分の太陽光発電システムであれば、初期投資となる設置費用に131万円ほどかかる可能性があります。対して、年間で節約できる電気代が約19万円、月々では約1万6000円となるケースがあります。 つまり、今回のシミュレーションでは、設置から約7年で元が取れる計算になります。発電量は日照時間などの気象条件により左右されることから、元が取れるまでの期間は変動しがちです。とはいえ、長期的にみればお得になるタイミングは訪れるでしょう。 上記の算出はあくまで平均的な数値を使用したものであるため、現実的に太陽光発電の導入を考える場合は詳細な見積もりを出して検討しましょう。 出典 経済産業省 令和5年度以降の調達価格等に関する意見 III.分野別事項 1.太陽光発電 (3)2024年度の住宅用太陽光発電の調達価格(22ページ) 環境省 再生可能エネルギー情報提供システム[REPOS(リーポス)] 令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関する委託業務報告書 第3章 過年度の再生可能エネルギーのポテンシャル推計に係る算定方法・数値情報の見直し及びデータベースの更新 3.2 住宅用等太陽光発電の導入ポテンシャルの再推計 表3.2-2 各地の年平均日射量と年間予想発電量(都道府県庁所在地の地域別発電量係数)(48ページ) 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部