ベランダで「太陽光発電」すると電気代は月いくらお得になる?もとが取れるのはいつ?
物価高による家計への影響が大きく、少しでも生活費を節約したいと考える方は多いでしょう。食費や通信費など、生活費の中でも節約の対象になる項目はいくつかありますが、候補として挙がることが多いのが電気代です。 電気代の節約にはさまざまな方法がありますが、近年において注目されているのが太陽光発電です。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算 そこで、本記事では太陽光発電を導入した際に節約できる電気代について、初期費用の元が取れるタイミングも含めて解説します。
太陽光発電を導入するための初期費用
太陽光発電とは、太陽光エネルギーから電気エネルギーを生み出す「太陽電池」を使用した発電方法のひとつです。設置した太陽光パネルに太陽光が当たると直流電力が発生し、この直流電力をパワーコンディショナーで交流電力に変換することで、一般家庭などで利用できるようにしています。 太陽光発電を導入するための費用は、機器の費用と工事費用に大きく分かれます。太陽光発電における機器費用の例は以下の通りです。 ●太陽光パネル ●パワーコンディショナー ●接続箱 ●ケーブル関連 ●架台 一方、太陽光発電における工事費用の例は以下の通りです。 ●電気工事 ●パネル設置工事 ●足場工事 物価や設置環境などによって太陽光発電システムの設置費用は異なりますが、経済産業省によると、2022年における設置費用の平均は1kWあたり26万1000円です。仮に5kW分の太陽光発電システムを設置する場合の設置費用は130万5000円になります。
太陽光発電でお得になる電気代
太陽光発電による発電量は設置場所の構造や気象条件など、さまざまな要因で違いが生まれます。環境省によると、システム容量1kWあたりの年間予想発電量の全国平均は1215/kWhです。つまり、5kWの太陽光発電であれば、年間で6075kWhの発電が可能となる計算です。 電気代は消費電力量に電気料金の単価をかけることで求められますが、電気料金の単価は電力会社や契約プランなどにより異なります。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会では、電気料金の目安単価は31円/kWhとしています。 つまり、5kWの太陽光発電であれば年間で18万8325円、月々に換算すると約1万5694円分の電気代を節約することが可能です。設置費用が約131万円で年間の電気代節約額が約19万円とすると、設置から7年程度で元が取れる計算です。 上記はあくまで平均的な数値などを使用した算出結果のため、実際に元が取れるまでの日数には違いが生まれるでしょう。しかし、長期的に考えれば、結果的にお得になるシステムといえます。