イスラエル軍、イエメン首都の国際空港空爆 WHO事務局長無事
【AFP=時事】イスラエル軍は26日、イエメンの首都サヌアにある国際空港や同国の親イラン武装組織フーシ派の軍事施設、さらに発電所を標的に空爆を行った。フーシ派に近いイエメンのメディアは、一連の攻撃で6人が死亡したと報じた。 【写真】イスラエル軍に攻撃されたイエメンの首都サヌアの国際空港 国際空港が空爆された際、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は国連(UN)機に搭乗する直前だった。同事務局長は「搭乗機の乗員1人が負傷した」とSNSに投稿した。 イスラエル軍は、テドロス事務局長が空港にいたことを把握していたかどうかに関する質問に応じていない。 テドロス氏は、イエメンで拘束されている国連職員の解放を求め、同国の人道状況を評価するためにイエメンに滞在していた。同氏によると、航空管制塔、出発ラウンジ、滑走路が攻撃で損傷した。 西部ホデイダの発電所に対しても攻撃が行われた。目撃者とフーシ派傘下のテレビ局アルマシラが伝えた。同局は、一連の攻撃で6人が死亡したと報じた。 攻撃についてイスラエル軍は「入手した情報に基づき、フーシ派テロ政権に属する軍事目標に対して戦闘機で攻撃を実施した」と発表した。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、攻撃は「任務が完了するまで続く」と警告。「われわれは、イランの悪の枢軸から、このテロの枝を断ち切る決意をしている」とビデオ声明で述べた。フーシ派は、イランが支援する武装組織のネットワーク「抵抗軸」を構成する一組織とされている。【翻訳編集】 AFPBB News