陸上女子100メートル障害の田中佑美「ぎゅっと詰まった3年間を走り抜けたい」来年の世界陸上へやる気
陸上女子100メートル障害で今夏のパリ五輪代表の田中佑美(富士通)が16日、オンラインで会見し、来年東京で行われる世界陸上へ「ブダペスト世界陸上、パリ五輪と大きな大会が続き、疲弊はしますが、ぎゅっと詰まったこの3年間をしっかり走り抜けたいです」と明るく宣言した。 今年8月のパリ五輪では予選通過を逃したが、同大会で導入された敗者復活戦で準決勝の切符をつかんだ。初出場の大一番に力を発揮し「あまり飲まれることなく、自分のやるべきことに集中できました。大舞台で力を発揮できたことは今後も良い風に働くと思います」と自信を得たシーズンだった。 前日の15日は、田中の26歳の誕生日。「いつまでも若い気持ちでいられないなとしみじみ感じました」と笑う。近年の女子ハードル界は12秒台連発と、大混戦。筆頭には“ママさんハードラー”こと寺田明日香(ジャパンクリエイト)、22、23年世界選手権代表の青木益未(七十七銀行)、日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)ら田中の先輩が多く「ハードルはベテランの選手が強くて、私は年下の方でいつもかわいがっていただいているので、いつもチャレンジしていく立場。お姉様方がすごく強くいてくれることは、まだまだいけるっていう気持ちにしてもらえます。今まで通り自分にできることを頑張りたいです」と、今後も食らいついていく覚悟をみせた。
報知新聞社