法相の指揮権で控訴取り下げを 袴田さん再審、超党派議連が要請
静岡地裁の再審公判で無罪判決が言い渡された袴田巌さん(88)を支援する超党派の議員連盟のメンバーらが2日、法務省を訪れ、検察側が判決を不服として控訴した場合は、法相の指揮権で取り下げさせるよう求める要請書を提出した。袴田さんの姉ひで子さん(91)も同行し「48年間拘束された弟のために、いい判断をお願い申し上げる」と訴えた。 要請書は袴田さんを支援する市民団体などが作成した。要請理由で、控訴した場合はさらに年単位の時間を要する恐れがあり、袴田さんらの「生きて雪冤を果たす」とする悲願の成就が遠のくと指摘。検察がメンツを優先し、多くの人の期待を裏切った場合の権限行使を求めた。