日本電解が民事再生法申請、負債147億円 車載電池向け電解銅箔
Shinichi Uchida [東京 28日 ロイター] - 車載電池向け電解銅箔の製造・販売を手掛ける日本電解は27日、東京地裁に民事再生手続き開始を申請したと発表した。負債総額は約147億円。国内製造バッテリーの輸出減少、スマートフォン需要の減退などの影響を受けた。財務状況の改善策を検討していたが、近い将来、事業継続に著しい支障が生じることが確実になったと判断した。 帝国データバンクによると、上場企業の倒産は今年初めて。今後はスポンサーを速やかに探し、事業の承継を目指すという。 日本電解の前身企業は日立製作所や住友ベークライトなどの出資で1958年に設立。2021年6月に東証マザーズに上場した。