【チャンピオンズC】〝砂の怪物〟ヤマニンウルスの強さが浮かび上がらせた穴馬とは?
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 「出られるの?」。先週から注目の的だったのがチャンピオンズCに登録していたヤマニンウルス(牡4・斉藤崇)。結局、賞金順で無念の除外となってしまったが、出走できなかったこのレースの予想をするにあたっても、〝砂の新怪物〟は存在感を発揮している。ラップを検証しつつ、本当に強いレースをした馬をあぶり出す本紙の好評企画「どの前哨戦が強かった」の担当記者によると「ヤマニンウルスの実力を解析したことで浮上した穴馬がいる」という。 「スタートして100メートルを過ぎてから10秒5―11秒1と逃げ馬が飛ばしたプロキオンSの前半はまさに激流。その後も11秒9―12秒0でペースが緩まない中、3番手を余裕綽々でついていったヤマニンウルスのスピード能力は驚異的で、4角手前で先頭に立ち、ラスト1ハロンもラップを落とさず12秒6でまとめたのには驚きました。〝砂の怪物〟にはスタミナも備わっているわけです」 いやいや、だから出られないんだって。 「焦らないでください。逃げた馬が14着で、4角9番手の差し馬マリオロードが3着に届いていることも前に厳しい流れだった証拠(5着は同14番手のゲンパチルシファー)。そんな中、ヤマニンウルスの直後で先団についていき、4角3番手から2着に粘り切ったスレイマンを忘れちゃいけません。相当強い競馬をしています。穴ならこれです」 なるほど、急流に耐え切っての粘走は確かに価値ある走りで説得力がある。次走のJpnⅢオーバルスプリント(浦和)の2着が物足りないように感じる人もいるだろうから、東スポ競馬Webの新機能「記者メモ」もチェックしておこう。以下、今週に書き込まれた内容だ。 オーバルスプリントは初の1400メートル戦となったが、「距離的にも忙しく追い通しの苦しい競馬でも、やめずに伸びてきていた」と池添調教師は評価。2着に入ったことによる賞金加算で出走がかなった舞台。クラスが上がってからは小回りの1700メートルで良績を残すが、「3走前の敗戦(平安S10着)は?でしたが、それ以外は安定して走ってくれていますし、間隔はこれくらい空けるくらいが一番走れています」と同師。 滑り込みでの出走とはなるが、穴馬の資格は十二分にありそうだ。
東スポ競馬編集部