「非常識すぎる着こなし」に猛批判…?「外交問題に発展するおそれも」石破茂首相のファッションを人気スタイリストが徹底検証
ファッションマナーが外交問題に発展するおそれも
問題なのは内閣発足時のモーニング姿だけではない。石破首相のファッションがゆくゆくは外交問題に発展する恐れもある、と岡本氏は指摘する。 「特に、欧米のエグゼクティブ層はファッションマナーに厳しい視点を持っています。自国内にさまざまな民族や宗教を抱え、複雑な背景を持つ人が混在しているため、自身の衣装や振る舞いがどう見られるかということに常に注意を払っている。政治家は個別にスタイリストを付けている方も多いです。日本ではあまり意識されませんが、ヨーロッパ、特にイギリスでは、幼少期からドレスコードやファッションマナーを家庭で身につける文化があります」 実際、イギリスではことあるごとに政治家のファッションや着こなしが注目を浴びる。大手紙のテレグラフ紙やガーディアン紙はしばしば政治家のファッションマナーをチェックする記事を掲載し、そのセンスを厳しく観察している。決してお洒落かどうか、高級なものを着ているかどうかを見ているのではなく、本人の思想や生き方を衣服によって表現する知性や品格があるのかを問うているのだ。 では、石破首相の場合、どのようなスタイリングに変えれば一国のトップにふさわしいファッションになるのだろうか。 「スーツは柄物を避けて、基本的にはネイビーかグレーの無地がいいでしょう。少し光沢があり、高級感のある生地を選ぶと、品があり誠実な雰囲気になります。 サイズ感も重要です。首相は恰幅が良いので、既製品をそのまま着用されるとジャケットに加えスラックスの裾が太く長くなり、全体的に緩い雰囲気が生まれてしまう。スラックスの裾幅は少し狭く、丈感は床から2センチほど短くするとバランスよく見えます。適度なゆとりを持たせつつ、程よくスタイリッシュさを取り入れるのがポイントです」
安倍晋三元首相の巧みなイメージ戦略
ネイビーやグレーとひと口に言っても、色のトーンで受ける印象は異なる。 「石破さんの場合はネイビーやチャコールグレーなどの色合いをお勧めしたい。濃いグレーは外交時に貫禄を示したいときに有効です。ネイビーは欧米の首脳たちの定番で、誠実さや知的さを打ち出す色になります。また世界中で最も好感度の高い色です。 ちなみに、安倍晋三元首相も紺のスーツをよく着用されていましたが、一般的なネイビーより、あえてもう一段明るい色をお召しになっていました。国際社会の場で会談や記念撮影をする際に、普通の色味だと周りに埋もれてしまう。人の目を惹き、強い印象を残すためにワントーン明るいものを選ばれていたのです。 無地がふさわしい理由は、スーツの柄により印象が異なるからです。ストライプ柄はビジネスライクな印象が強くなりますし、一方でチェック柄はカジュアルすぎる。国際スタンダードとしては、柄物は取り入れないほうがいいですね」 スーツに合わせるシャツのセレクトも重要だ。 「ストライプなど柄物のシャツをお召しになっているのを見かけますが、ネクタイの合わせも難しくなりますし、基本的には無地を選んでいただきたい。上質な素材の白かサックスブルーが適しています。白はクリーンで潔白なイメージを強調できますし、サックスブルーは海外の富裕層も好む色。ビジネスシーンでも推奨される、国際スタンダードとなる2色です。 サイズ感は、スーツの袖からシャツが1~1.5センチ見える程度が望ましいですね。いまお見受けする限りでは、スーツの袖が長くシャツが見えない時が多く野暮ったく、だらしない印象を与えがちです。ここを意識するだけでも雰囲気は変わります」 ………… 【つづきを読む】「石破さんのヘンなネクタイ選びのせいでトランプに悪印象を与えるおそれも」…世界では常識、人気スタイリストが解説する「石破ファッションの問題点」
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