南アフリカ産アボカド、全国初の輸入 上海洋山港に到着
【東方新報】南アフリカから輸入されたアボカドが8日、全国で初めて上海市の洋山港に到着した。この日、税関での検査を経て、合計22トンのアボカドが無事に港から出荷された。 今年8月に、中国の税関総署が南アフリカ産の生鮮アボカド輸入を認める企業リストを発表し、南アフリカはケニアとタンザニアに続いて、中国向けに生鮮アボカドを輸出するアフリカ諸国の一つとなった。2024年の「中国・アフリカ協力フォーラムサミット」で、中国はアフリカ諸国と農産物輸出に関する協定を結んでおり、今年に入ってからはアフリカ14か国と16件の農産物輸出協定が締結されている。アフリカからの農産物輸入は特に好調で、今年1月から8月までで輸入額は約284.7億元(約6011億4689万円)に上り、前年同期比で4.8パーセントの増加を記録している。 上海市はアフリカからの農産物輸入の主要な玄関口であり、今年前8か月間の輸入額は約61.2億元(約1292億2441万円)と、前年同期比で15.5パーセントの増加となっている。洋山港の税関担当者によると、南アフリカ産アボカドの到着に合わせて、アフリカ産農産物の輸入手続きを迅速に行うための「グリーンチャネル」を設置し、優先的な通関サービスを提供しているとのことだ。 さらに、税関では、協定とガイドラインに基づき、南アフリカ産アボカドの植物検疫証明書を厳重にチェックしている。輸出元の果樹園や包装工場の登録番号を確認し、チチュウカイミバエなどの検疫対象となる有害生物が含まれていないか、現場での検査とサンプル検査を実施。これにより、輸入品が中国の検疫基準を満たしていることを確保し、有害生物の侵入を防止している。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。