JAL、A350-1000 6号機就航 全13機の半数近くに
日本航空(JAL/JL、9201)の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の6号機(登録記号JA06WJ)が10月20日、就航した。羽田発ニューヨーク(JFK)行きJL6便が初便となった。 【写真】個室のファーストクラスやビジネスクラスがあるJALのA350-1000 6号機は現地時間9月30日に引き渡され、エアバスの最終組立工場があるトゥールーズを10月2日に出発し、羽田には翌3日に到着。客室内に掲げられる黄金色の鶴丸ロゴの取り付けや外回りの整備、日本国籍の航空機であることを示す識別板の取り付けなどの就航前整備を受け、20日の就航となった。 初便となったニューヨーク行きJL6便は、ほぼ満席の乗客238人(幼児1人含む)を乗せ、羽田の146番スポットから午後0時13分(定刻午前11時5分)に出発。機材整備で出発が遅れたが、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港には、ほぼ定刻の現地時間同日午前11時8分(同午前11時)に到着する見通し。 A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用。ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)で、ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。 A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日からはダラス・フォートワース線にも就航。3路線目のロンドン線には、今月24日から隔日で投入する(関連記事)。 JALは2004年に就航したボーイング777-300ERの後継機として、A350-1000を同数の13機発注済み。今年度は8機体制を計画しており、現在は6号機まで受領済み。一方、777-300ERは初の退役機となる4号機(JA734J)が8月20日に退役し、9月19日に日本を離れた。
Tadayuki YOSHIKAWA