「誰よりも『弱者』への思い強い」 都知事選、宇都宮健児氏が第一声
元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏は東京都知事選(投開票7月5日)が告示された18日、立候補を届け出た後に都庁前で第一声を上げ、「(自分は)立候補した誰よりも都民一人一人の命や暮らし、とりわけコロナ災害でしわ寄せを受けている社会的・経済的弱者への思いが強いと思っているし、政治を行う上で一番大事な要素だと思っている」と述べ、支援を呼び掛けた。 【ノーカット】東京都知事選が告示 元日弁連会長の宇都宮健児氏が第一声
「都民1398万人を守りぬく!」と書かれた選挙カーを前に演説した宇都宮氏は、「都は公衆衛生の拠点ともいうべき保健所を大幅に減らしてきている。最大時71か所あった保健所は31か所に減少している」とし、保健所の業務過多によりPCR検査が十分に行われたなかったと主張。小池知事が進めようとしている都立・公社病院の独立行政法人化を批判し「こういうときこそ、公的な病院を維持強化することが求められている」と訴えた。 また、「小池(百合子)知事は『ロックダウン』『オーバーシュート』『コロナ感染症拡大重大局面』、あるいは『東京アラート』、こういうセンセーショナルな言葉を使って、パフォーマンスとしてはコロナ対策をしっかりやっているんだと都民に映るかもしれないが、実際の感染症対策を準備したのか。真逆の事をやってきたのではないか」とも述べた。 ほかにも、(1)カジノ誘致反対(2)東京五輪・パラリンピックの中止(3)経済重視政策からの脱却――などを訴えた。 今回の都知事選には、現職の小池百合子知事、前熊本県副知事の小野泰輔(たいすけ)氏、れいわ新選組の山本太郎代表、NHKから国民を守る党の立花孝志党首らが立候補している。