「リベンジで中学受験に狂う親も…」 11月の“新年度”を前に知りたい「小学校受験」に“向いている家庭”と“向いていない家庭”
まず取り組むべきこと
最後に、以上をご理解いただき小学校受験に興味を持たれた場合は、いきなり教室を探すのでなく、我が家はどんな学校に魅かれるのかをご夫婦で考えてみてください。大学附属なのか、女子校なのか、大学受験はさせたいのか。また、通学時間の許容範囲、アフタースクールの有無など、家庭生活に直結する条件も重要です。 中学受験以降は、まず塾に行き、そこでの実力を判断しながら受験校を絞り込むのが通常の流れでしょう。しかし、小学校受験では、先に「志望校を絞り込む」ことをお勧めします。その後に、その学校に合った教室探しとなります。学校によって考査内容や準備の強度が異なるため、志望校次第で教室選びが大きく変わるからです。 冒頭の通り、ちょうど年度の切り替わりの時期ですので、教室のプロモーションが目につくと思いますが、焦らずに一旦我慢です。新年中以前なら一ヶ月、新年長なら一週間、志望校探しに費やしてください。そこが定まった後、教室探しを始めましょう。それで十分に間に合います。 小学校受験の要諦は、「急がば回れ」なのです。
狼侍(おおかみざむらい) 私立一貫校に通う二児の父。自身の子どもが幼稚園・小学校受験をした経験や多数の取材から、Xやnoteで「お受験」の構造や対策などについて、3年以上にわたって情報発信を続けている。複数のメディアで小学校受験についての解説を行うほか、受験サポートに特化した無料アプリを運営するなど、お受験に悩める家庭を幅広く支援している。 デイリー新潮編集部
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