五輪バスケ女子アメリカ代表が8連覇…フランスとの激闘を1点差で制し男女アベック優勝
8月12日、パリ2024オリンピック女子バスケットボールの決勝が行われ、アメリカ代表(FIBAランキング1位)が開催国フランス代表(同7位)に67-66で勝利。絶対女王が苦しみながらも五輪8連覇を達成した。 2012年のロンドン大会と同じ顔合わせとなった決勝戦は、立ち上がりからホームの大声援を受けるフランス代表が攻守にアグレッシブなプレーを見せ主導権を握る立ち上がり。それでも、アメリカ代表は苦しい時間帯をフリースローと、身長203センチのブリトニー・グライナーの得点でつなぎ、6点リードの15-9で終える。 しかし、第2クォーターはターンオーバーがかさむアメリカ代表とは対照的に、さらにフランス代表の勢いが加速。同残り3分にはマリヌ・フォートゥーが放ったロゴスリーがリングに吸い込まれ場内大歓声。この10分は10-16とフランス優勢のまま終わり、25-25の同点で試合を折り返した。 第3クォーターもフランス代表が開始から0-10のランと好スタートをきったが、アメリカ代表はプラムの連続3ポイントなどで応戦。同終盤にはエイジャ・ウィルソンが攻守に体を張るプレーで流れ手繰り寄せ、アメリカ代表が逆転に成功。 アメリカ代表2点リードで迎えた勝負の第4クォーターも、一進一退の大激戦を繰り広げた両チーム。残り3分をきってもなお僅差の攻防が続き、ファウルゲームに持ち込んだフランス代表は、残り5秒でウィリアムスが1点差に詰め寄る3ポイントを成功。再び3点差とされて迎えたラストオフェンスでも、ウィリアムスはブザービーターを決めたが、このショットは3ポイントラインを踏んでおり、惜しくも2ポイント判定。最後は紙一重の1点差で決着がつき、女子バスケ界の絶対女王が頂点に立った。 アメリカ代表は、要所でチームを支えたウィルソンがチーム最多21得点13リバウンド4ブロックでダブルダブルを記録。フランス代表はウィリアムスが3本の3ポイントを含む19得点7リバウンド2アシスト3スティールと存在感を示した。 アメリカ代表は1992年のバルセロナ大会準決勝で旧ソ連12カ国統一チームに敗れてから、同大会の3位決定戦も含め、これで約32年負けなしの五輪61連勝。この日はフランス代表の堅守に苦しめられたが、最後は女王の意地を見せ8連覇を果たし、前夜に頂点に立った男子アメリカ代表とともにアベック優勝を飾った。 ■試合結果 <五輪女子バスケ決勝> フランス 66-67 アメリカ FRA| 9|16|18|23|=66 USA|15|10|20|22|=67
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