大藤沙月、年間王者を決めるWTTファイナルズに自信「ダブルスは優勝を狙える」/卓球
卓球女子のホープ、大藤(おおどう)沙月(20)=ミキハウス=が18日、大阪・八尾市のミキハウスの練習施設で、年間王者を決めるWTTファイナルズ(20日開幕、北九州)に向けた練習を公開。ダブルスを組む横井咲桜(20)と、佐藤瞳(26)、橋本帆之香(26)組とともに汗を流した。 「ダブルスは優勝を狙えるペアだと思うし、シングルスは誰と当たっても楽しみ。(世界1位の)孫穎莎さん(中国)とやりたいし、ベスト4に入りたいです」 表情に自信がみなぎる。大藤は大阪・四天王寺中時代から強豪ミキハウスを拠点に腕を磨き、昨年10月から世界選手権3度出場の坂本竜介コーチ(39)の指導を受け急成長。今年4月からWTTツアーに本格参戦すると、下部の「フィーダー」「コンテンダー」のシングルスでは出場した6大会すべて決勝に進み、優勝5度。10月には格の高い「チャンピオンズ」のモンペリエ(フランス)大会でも初出場初優勝した。 4月9日付で125位だった世界ランキングは、今月12日付で8位まで一気に上昇。5位の早田ひな、6位の張本美和に次ぐ日本勢3番手にのし上がった。坂本コーチは「下半身と上半身の連動が抜群。まだ65%。もっと強くなるし、ならないといけない」と評価する。同い年の横井と組むダブルスでも10月のアジア選手権を制し、世界ランキングで日本勢最上位の5位につける。 「今は卓球が楽しくてしかたない」と笑う大藤は「思い切りのよさと、バックハンドでも強打を打てるのが強み」と自己分析。「世界ランク5位、4位を目指します。そうすれば、必然的にオリンピックも見えてくると思う」と、4年後のロサンゼルス五輪も見据える。シングルスは世界の16選手、ダブルスは8組しか出場できないWTTファイナルズでの初挑戦にも注目だ。(牧慈)