すべては台本通り W杯の失敗から約14年の月日…親友に耳打ちした「決めてくれ」
駒野氏「あの時だけは自分の引退試合かのように思いました」
松井氏は引退試合後の会見で、この日一番印象に残った場面について聞かれ「やっぱ駒野でしょ」と長い付き合いの友人の名前を挙げた。「本当は外しても良かったですが、彼はやっぱ上手くなりましたね」と、冗談も交えつつ、誇らしげに語った。 蹴る前には松井氏から「決めてくれ」と耳打ちもされていた。駒野氏はバー直撃の当時も思い起こしながら「(今日は)あそこまで上に上げる筋力がなかったので。1回はやり直しOKって言われたんですけど、(決められて)良かったです」と再現シーンに感謝。「あの時だけは自分の引退試合かのように思いましたね」と、仕立て上げられた当人は素直な心情を言葉にしてくれた。 松井氏は2023年シーズン限りで現役を引退。駒野は2022年に選手生活を退いた。ともに今年43歳となり、すでに指導者の道へ次の一歩を歩み始めている。松井氏を「小学校から一緒にやり始めてから、サッカースタイルも変わってないのが凄い。(彼のプレーは)お客さん魅了しますよね」と誇らしく語った駒野氏。今後も2人の活躍から目が離せない。
FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko