妻殺害事件 元長野県議・丸山大輔被告(50)の初公判 弁護側「無罪」主張する方針 直接的な証拠乏しく…検察側は間接的な証拠の積み上げで立証か 専門家「情報量多く難しい判断に」
また、被告の車のナンバープレートが不自然に曲がっていたことも分かっています。
直接的な証拠は乏しいものの検察側は間接的な証拠の積み上げにより「犯人は被告以外にいない」と立証するものとみられます。
こうした双方の主張からあす10月16日から始まる裁判員裁判では「被告が犯人かどうか」という、「犯人性」を争点に審理されることになりました。 裁判では23日間の審理が予定されていて判決は12月23日です。
■争点は「被告が犯人かどうか」
改めて裁判の争点を整理します。 争点は「被告が犯人かどうか」という「犯人性」です。 弁護側はそもそも「現場には行っていない」と無罪を主張。 直接的な証拠が乏しい中、検察側は「被告の車が現場近くの防犯カメラに映っていた」などの間接的な証拠を積み上げて立証するものとみられます。
■裁判のポイントを専門家に聞いた
刑事訴訟法に詳しい専門家に裁判のポイントを聞きました。 信州大学経法学部・丸橋昌太郎教授: 「仮に被告人がその(現場の)近くを車で通ったとしてもそれだけで犯人かっていうと、犯人じゃない場合も十分考えられる。一番のポイントになるのは犯行時間にどこにいたのかという立証が一番大きなポイント。彼が犯人でなければ説明できない事情そのあとの行動も含めてどこまで立証できるかがポイントになる」
■情報量多く難しい判断を迫られる
今回の裁判員裁判は計23日間の審理が予定されています。 論点となる4つのテーマごとに審理を進め、関係者によりますと、20人以上の証人が出廷を予定しているということです。
丸橋教授は裁判員のためにテーマごとに分かりやすくしたのではとしていますが、情報量が多く難しい判断を迫られると話します。 信州大学経法学部丸橋昌太郎教授: 「ちょっと特異な事件ですよね。犯人性についての争いとしては。20人の関係者(証人)ってなかなかないですよね。証人の証言が1つ1つ証拠なので情報量としてはすごく多いと思う」 注目の裁判の判決は12月23日です。
長野放送