出番急減の遠藤（ロイター）

　日本代表MF遠藤航（31）は、イングランド・プレミアリーグの名門リバプールで〝構想外〟であるようだ。 　リバプール情報を主に扱うメディア「コップ・タイムズ」は、今季から指揮を執るアルネ・スロット監督が、前指揮官のユルゲン・クロップ氏と異なる戦術を採用していることで遠藤の序列低下が起きたとした。 　また、同メディアは「ジ・アスレチック」のジャーナリスト、アンディ・ジョーンズ氏の見通しを引用した。「プレシーズンでスロット監督が、彼をあまり起用しなかったこと、そして最終的に6番の選手も獲得することに決めたことから、彼は長期計画の一部ではないようだ。今季は、おそらく先発ではなく、最後の20分、15分をこなす役割になると思う」 　さらに「彼はボールを動かし続け、シンプルなプレーができるが、それほど進歩的なパスを出す選手ではない。それが問題だ」と弱点にも言及。基本布陣である4―2―3―1の2ボランチが、アルゼンチン代表MFアレクシス・マカリテルと今季加入のオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが担うことからも見て取れる。 　来年1月の移籍期間には、新たな6番タイプの補強を検討しているとされ、リバプールにおける遠藤の状況は悪化し続けている。昨季加入の経緯から一時しのぎの補強といわれていたが、まさにその通りと言わざるを得ない展開だ。