首位町田が降格圏札幌とドロー!! 2位広島に再浮上の可能性、J1優勝争いはデッドヒート続く
[9.21 J1第31節 町田 0-0 札幌 Gスタ] J1リーグは21日、第31節を各地で行い、首位のFC町田ゼルビアは降格圏19位の北海道コンサドーレ札幌と0-0で引き分けた。前節・福岡戦(◯3-0)の勝利で首位再浮上を果たした町田だったが、下位の相手に痛い足踏み。2位のサンフレッチェ広島が22日の今節・横浜FM戦に勝利すれば再び首位が入れ替わる。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 ホームの町田は今夏の加入以来出場が続いていた日本代表DF中山雄太が前節・福岡戦(◯3-0)で右膝内側側副靱帯を負傷。DFドレシェヴィッチがCBに入った。対する札幌もDF高尾瑠が前節・東京V戦(●0-2)で負傷交代。今夏の加入から先発が続いていたMF大崎玲央とMF荒野拓馬が累積警告で出場停止のため、MF宮澤裕樹とDF中村桐耶が先発した。 試合は札幌がボールを握りつつも、町田が主導権を握った。まずは前半7分、MF藤本一輝がペナルティエリア左を抜け出し、フリーの状態でゴール前に横パス。だが、FW中島裕希には惜しくも合わない。さらに同9分、カウンターからFWオ・セフンがうまく収め、MFナ・サンホとのパス交換からゴール前に侵入するも、このシュートも枠を外れた。 さらに攻める町田は前半15分、またしてもオ・セフンが中盤で収めて前を向き、左に渡すと、藤本がペナルティエリア左で切り返し、右足カットインシュート。これはGK菅野孝憲に阻まれる。同18分には林のロングスローをオ・セフンが頭でそらし、ゴール前の混戦にMF白崎凌兵が詰めたが、懸命に足を伸ばしてのシュートも枠の上に外れた。 対する札幌も徐々に勢いを増し、前半26分には右から仕掛けたMF近藤友喜の横パスからMF青木亮太がミドルシュートを狙うも、日本代表GK谷晃生が冷静にセーブ。直後には青木の右CKにFW鈴木武蔵が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。同29分には宮澤の鋭いスルーパスから近藤がエリア右で反応。ハイスピードのままクロスを折り返すも、中には誰もおらずに決め切れなかった。 町田は後半開始時、中島に代わってパリ五輪日本代表FW藤尾翔太を投入。一方の札幌は同6分、前半途中に負傷していた宮澤に代わってMF深井一希を入れた。右膝前十字靱帯損傷などの大ケガによる長期離脱を経て、今月のルヴァン杯で復帰したばかりの深井は昨年9月23日のJ1第28節・名古屋戦以来、364日ぶりのJ1リーグ戦出場となった。 その後は一進一退の攻防が続く中、町田は後半22分にも選手交代を行い、オ・セフンと藤本に代わってFWミッチェル・デュークとMF相馬勇紀を投入。同25分、M・デュークのポストプレーから左に渡し、相馬が鋭い突破からゴール前にクロスを送ったが、味方には合わなかった。 その後は札幌が鈴木、町田が相馬の突破でゴール前に圧力をかけるも、いずれも際どい接触がノーファウルとなり、PKは取ってもらえない。札幌は後半35分、右CBで途中出場のDF菅大輝が鋭い攻め上がりから左足ミドルシュートを放つも、これは谷の正面。町田も同37分、右からの折り返しに林が右足ダイレクトで合わせたが、枠を外れた。 勢いを増す町田は後半38分、左サイドで右足で持った相馬のインスイングクロスにM・デュークが合わせたが、ヘディングシュートは枠を外れる。するとこのプレーで横っ飛びを見せた菅野がポストと接触して負傷。GK児玉潤が途中投入され、J1デビューを果たした。 その後は町田が一方的に攻め立て、相馬のクロスが次々にゴール前に入ったが、札幌が徹底的に守るという展開。だが、決定打を欠いてそのままタイムアップ。町田は痛い足踏みとなり、今節で再び首位陥落の可能性が出てきた。J1リーグは残り7試合。優勝争いはデッドヒートが続いている。