上沢直之の日本復帰で古巣の日本ハム以外の可能性も ポスティング移籍に球界関係者が提案する新たなルール
■古巣球団に優先権与える新ルールを 上沢が日本ハム以外の球団で日本球界に復帰するのはルール違反ではないが、このような前例を認めると、今後も米国で1、2年プレーした後、NPBの他球団に移籍するケースが出てきかねない。 在京球団の編成担当を務めたことがある関係者は、新たなルールを提案する。 「ポスティングシステムでメジャー挑戦を容認した場合、移籍した際に球団に入る譲渡金の最低ラインを5億円にするべきです。チームの主力選手を失う代償を考えると、5億円でも安く感じるぐらいですけどね。もし、この譲渡金を払うメジャー球団がなかったなら、選手にそれだけの力がないということ。チームに残留して海外FA権を取得するまで力をつけなさいということです。 あと、メジャーでプレーして3年以内に日本球界に復帰する場合は、古巣の球団に獲得の優先権を与えるべきです。その選手が契約条件に納得できず他球団を選ぶ場合は、FAと同様に金銭補償や人的補償が発生する仕組みにすればいい。選手の立場からすれば厳しいルールに感じるかもしれないですが、現行のルールだと米国経由で資金力のある球団にメジャー帰りの選手が集まってしまう。戦力均衡の観点で不公平です」 上沢が日本ハム以外のチームを選んで日本球界に復帰した場合、今後のルール作りに向けた議論を呼ぶ可能性もある。上沢はどのような決断を下すだろうか。 (今川秀悟)
今川秀悟