クボタ建機ジャパン・柴山眞弘社長 地域密着、お客様の声に「小回り」対応 〝2030年の姿〟小型建機のリーディングカンパニーへ
【トップ直撃】 都市部の再開発が進むなか、建設に欠かせないのが、狭い工事エリアや制約がある場所で活用される小型建設機械だ。建設以外にも農業や林業、造園、畜産など幅広い分野で使われている。小型建設機械に特化したクボタの建機は都市基盤整備などで活躍している。「ICT(情報通信技術)化を推進し、さまざまな場所でより操作しやすい建機を提供していく」と柴山眞弘社長(62)は話す。 ――6トン未満の小型建設機械「ミニバックホー(MB)」の販売台数は世界1位です 「日本をはじめ、欧州、北米、豪州、アジアなど各国・各地域のお客さまから高い評価をいただき、調査機関の情報では2002年から22年連続、販売台数世界1位を獲得しています。クボタ建機ジャパンは、MBをはじめクボタの小型建設機械の、北海道から沖縄まで国内での販売とアフターサービスを担っており、地域に密着しながら、お客さまのご要望に対応した活動を展開しています。国内でのMBの販売台数は年間1万台近くです」 ――MBが主に使われる場所、用途は 「住宅工事など都市整備から農業・林業、また公園の植樹、水道管やガス管の工事、個人の畑や庭など幅広い用途に使われています。集中豪雨や地震など災害による土砂崩れや道路の陥没などでは、発生時は大型の建設機械が使われますが、しばらくたって、狭い工事エリアや制約のある場所などで重宝されます」 ――クボタの建設機械の強みは 「小型で小回りが利くことです。MBは、狭い工事エリアや制約のある土木作業の現場などで重宝されています。作業性能に優れ、狭い場所でも効率よく仕事をするほか、整備性の高さや、小型ゆえに操作免許の取得など資格を取りやすいという利点もあります。前方にパワーショベルやバケットなどを備えた小型特殊自動車『ホイールローダ』は、MBより多くの土砂を積むことができます。土砂や資材を運搬する車両『キャリア』は不整地運搬車といわれ、さまざまな現場で活躍しています」 ――デジタル技術を活用した取り組みも進んでいます