「クボ先発じゃないの? 何でか知らないけど」驚く相手ファン…久保建英はキレキレでも「監督の采配後、表情と流れが…」カメラマンは現地で見た
セットプレーも「タケ!」とスビメンディが指示
次のプレーではワンツーで突破を狙い、はたまた縦への突破から右足でのクロス、切り返して左足でのクロス、そしてロブ気味のパスで守備ライン裏を狙った。さらにはセットプレーをリスタートしたブライスからショートパスを受けると、カットインから左足でシュートを放っている。ややドライブのかかった強烈なシュートは枠を捉えていたが、GKセルヒオ・エレーラの横っ飛びのファインセーブに弾き出されてしまった。 またこの日のソシエダCKは、セルヒオ・ゴメスが担当していたが、マルティン・スビメンディが「Take」と名指しでキッカーを指示する場面もあった。 久保に笑みはなく鬼神を宿し、果敢に、そして多彩な技と閃きで相手に挑みかかった。その内情には焦りもあったかもしれない、ただゾーンに入ったかのような久保に引きずり上げれたチームからは、いつゴールが生まれるんだという期待が生まれ、久保がボールを持つ度にゴール裏観客から「Take!」と祈りに似た叫びが上がるほどだった。
久保のポジションを動かしたことで勢いが削がれた
ただその勢いにストップをかけたのは、ソシエダの指揮官だったと言わざるを得ないか。 相手を押し込むもののゴールを決めきることができずにいると、70分、3枚同時交代に踏み切った。 直後に得たFKの際に、交代で入ったシェラルド・ベッカーが久保に近づき、ポジションの変更を伝えた。監督からの指示か、ベッカーの独断かは判断がつかなかったが、久保からは驚きのような反応が見られた。 これを機に、ソシエダの勢いが削がれてしまったのは明らかだった。 噛み合わないチーム状況に、おそらく久保自らの判断で、ポジションの再チェンジをベッカーへ申し出ている。ただ一度失った勢いは戻ることなく、0-2のまま試合は終わりの時を迎えた。 久保のミドルシュート、久保が関与した流れからのスシッチのシュートは、エレーラのファインセーブに防がれた。またバレネチェアがゴール正面フリーで枠を捉えられなかった場面もあり、ソシエダとしては少なくとも勝ち点1を得ていてもおかしくはない流れだった。 だが――枠内シュート9本のソシエダに対して、4本のオサスナが2ゴールを決めており、決定力の差がはっきりと現れた結果となった。 昨シーズンの同カードでも、ホームチームが押しながらも1本のCKから敗戦を喫しており、また久保もエレーラのファインセーブにあっており、同じような展開になってしまったのもサポーターとしては残念さが高まる要因となった。
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