「クボ先発じゃないの? 何でか知らないけど」驚く相手ファン…久保建英はキレキレでも「監督の采配後、表情と流れが…」カメラマンは現地で見た
10月27日、ラ・リーガ11節、久保建英が所属するレアル・ソシエダ対オサスナ戦の撮影のため、スペイン・バスク州のサンセバスチャンを訪れた。 【写真】「クボ先発じゃないの?」相手ファンも驚き、「久保の表情も流れも変わった…」監督の“ナゾ指示”を受けた際の決定的瞬間。日本語メッセージで子供ファンからは熱烈人気など【スペインで愛されるタケ】を見る
なんでか知らないけど、クボがいないのは良いことだ
バスクダービーといえば、ソシエダとビルバオによる戦いが一般的となるが、このソシエダ対オサスナ戦もバスクダービーと謳われることも多い。 ただスペインの牛追い祭りで有名なオサスナの本拠地パンプローナは、ナバラ州にあり厳密にはバスクダービーとは言えない。それでも、バスク州とナバラ州が隣接していること、特にバスク東端のサンセバスチャンは州境にあるという地理的要因が強く影響している。 「いやいや、これはナバラダービーだろ」 こう言うオサスナファンはいるかもしれないが、お互いダービーに異論はないはず。 それぞれの街には仕事のために居を移している人たちも多く、友好的なダービーとなる。この日も、観客席を眺めてみると、家族同士、友人同士でそれぞれのユニホームを纏った姿が簡単に見つけられた。 話を聞いてみると「勝った方が、ビールを奢るんだよ」と、幸せな賭けが成立しているようだ。 今季ヨーロッパリーグを戦うソシエダは、週中に敵地で行われたマッカビ・テル・アビブ戦(戦禍の影響で中立地のセルビア開催)から、中2日で今節を迎えた。マッカビ戦に先発し75分までプレーした久保は、過密日程が考慮されたローテーション起用でサブスタートとなった。 オサスナファンは「なんでか知らないけど、Kuboがいないのは良いことだね。ビールを奢ることになってしまうかもしれないけど」と笑顔でコメント。
後半開始から投入…久保の表情に気迫が漂っていた
現地21時にキックオフされた試合は、青と白を纏ったホームチームが主導権を握った。中盤のブライス・メンデス、ルカ・スシッチを中心に、左からはアンデル・バレネチェア、久保の定位置に入ったキャプテンのミケル・オヤルサバルが右から攻撃を組み立てていった。 しかしホームチームは、相手のCKから先制点を許すと、カウンター攻撃からも得点を許し、前半のうちに2点のビハインドを負ってしまう展開となった。 するとソシエダ指揮官イマノル・アルグアシルは、すかさず久保にアップの指示を出す。 久保がアップエリアに姿を現すと、久保を待ち望む多くのファンから「Take」という掛け声があがった。また、友好的なダービーとはいえ、リードするオサスナが時間稼ぎを意図するようなプレーを見せると、すかさず大きなブーイングがスタジアムを包んだ。 その久保は、後半開始からの出場となった。ピッチインが許可されるのを待って、他のメンバーの元へ向かう久保の表情は厳しく、逆転への気迫を漂わせていた。またサポーターから掛け声と拍手などが送られた。 定位置の右サイドへポジションを取った久保は、最初のプレーを自陣やや中央寄りでボールを得ると一気に加速。スピードに乗った状態で何度も首を左右に動かしながらボックス手前まで到達すると、迷わずシュートを放った。やや威力がなかったゆえに相手GKにキャッチされたが、ゴールへの強い意識を感じさせた。
【関連記事】
- 【写真】「監督の〈ナゾ指示〉に久保の表情が…」途中出場でキレッキレだったのに…日本語メッセージで子供ファンからは熱烈人気など【スペインで愛されるタケ】を見る
- 「久保建英に疲労感が…」日本代表で2万6000キロ移動の強行日程も「韓国人FWとユニ交換」ソシエダで途中出場、現地カメラマンが見た表情
- 【写真】「タケ、ベンチでは笑顔だけど、あくび…」疲労感が…2万6000キロ移動後の途中出場、それでも久保建英はキレキレだった〈スペインで愛されるタケ〉も全部見る
- 「僕たちの方が勝利に…」久保建英“日本代表とひと味違う”スペインでの素顔と本音「ファンを煽り、強豪DFたちを翻弄」現地カメラマンは見た
- 「クボと交換したユニフォームを今も大切にしている」“バルサの心臓”デヨングが語った…久保建英23歳を絶賛「日本代表にも驚いたよ」