ECBナーゲル氏、初回利下げ後は慎重に-ハンデルスブラット
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁はユーロ圏の賃金動向は正しい方向にあるとした上で、想定されている6月の初回利下げ以降については慎重な姿勢を示した。
ナーゲル氏は21日付の独紙ハンデルスブラットやその他欧州紙との合同インタビューで、「インフレが引き続き鈍化する中で賃金の伸びも緩やかになるとみている」と述べ、「今のところ正しい方向へ向かっているようだ」と続けた。
同氏は今後入手するデータと新たな予測が政策当局者の見通しを裏付ける内容であれば6月の初回利下げは「あり得る」が、ECBは追加利下げを急ぐべきではないと指摘。「急いで利下げし、われわれが成し遂げてきたことを損ねてはならない」と述べた。
原題:ECB’s Nagel Strikes Optimistic Tone on Wage Data: Handelsblatt
(抜粋)
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Mark Schroers