【あの人にとっておきの手みやげVol.1】料理研究家・タカハシユキさん「クスッと可愛くておいしい和のおやつ」
●さまざまな業界で活躍する目利きのあの人に聞いた新連載「とっておきの手みやげ」。初回は料理研究家・タカハシユキさんがこっそり教えてくれた、麻布十番の2つの老舗の和のお菓子です。
ご近所へのちょっとしたお礼に、お世話になったあの人に、遠くに住む家族へ。気の利いた手みやげを渡せたら、あげる人ももらった人も心がホクホクとするものです。 タカハシユキさんが選んだとっておきのおやつの画像を見る 迷ったときには目利きのあの人に「とっておきの手みやげ」を聞いてみたくなりませんか? 料理家、スタイリスト、カメラマンやショップオーナー、編集者など、様々な分野で活躍しているあの人にこっそり教えてもらう手みやげコーナー。
初回は目利きと噂の料理研究家、タカハシユキさんに2つ、おいしいおやつを教えてもらいました。
雪のように口の中で解けていく。寛永堂(麻布十番)の御干菓子
「今回選んだのは、地方に行くときに持っていく手みやげです。なるべく地元(麻布十番)にあるお店のものをあげたいなあと思って、日持ちもする乾物で、ほっと落ち着くような伝統的な和のお菓子を選びました。かりんとうやおせんべいを持って行くことも多いですね」とタカハシさん。
今回選んだ一つ目の手みやげは、『京都三条菓子司 寛永堂』の「雪だるま」。雪の結晶と愛らしい雪だるまをかたどった御干菓子で、香川県の和三盆を使っており、口の中でほどける繊細な甘味が楽しめます。 「お店によって味が違う御干菓子や落雁が好き。 京都が本店なんですけど、季節によって変わる 御干菓子がとにかく可愛くて! 前に買った秋のものは 紅葉と黄金の金平糖が入ったもので、 御干菓子と思えぬキラキラした感じが素敵で。 でも久しぶりに行ったら金平糖入りは やめちゃったみたいですごく残念だなあ。 口に入れると、じんわりと溶けて 残らない感じがいいんですよね。 フワーっと、シューっと。」(タカハシさん)
雪だるまと雪の結晶を模った、優しい色の御干菓子をひとくち。上品なおいしさがじんわりと、雪のように溶けてなくなりました。 もう一つ、もうひとつ。可愛くて美味。サッとなくなる儚さも魅力です。 (撮影◎橋本真美、取材・文◎草地麻巳) ●SHOP INFO 京都三条菓子司 寛永堂 麻布十番店 住:東京都港区麻布十番2-3-11 TEL:03-5439-5878 営:9:00~19:00(土日祝10:00~18:00)